理源大師慶讃法要


奈良の餅飯殿[もちいどの]センター街にある理源大師堂で7月7日、理源大師慶讃法要がありました。
商店街の方々に混じって、参列しました。



もちいどのセンター街
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理源大師堂
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理源大師堂の隣りにある弁財天社
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拝観のしおり(表紙)
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理源大師聖宝さんゆかりの東大寺の狹川普文管長、上司永照師、佐保山曉祥師が出仕されました。
法要後、管長さんからご挨拶あり。
いつものように、漫談(?)開始!
マイクを持たせると、1時間離さないと語る普文さん。
この時は思い切り(?)セーブされて、10分あったか、なかったか。


聖宝さんゆかりの地へは、機会があればあちこち訪ね歩き、弊ブログでも何度か紹介しました。
(右上の検索フォームで「聖宝」と入力して検索すると関連記事の一覧が出ますので、ご興味があればどうぞ)
餅飯殿の理源大師堂での法要参列は今回が初めてでした。
街なか(スーパーマーケットの隣)での東大寺のお坊さんによる読経の拝聴は、なかなか貴重な体験でした。



※理源大師慶讃法要の動画付き朝日新聞記事(2016年) →



尼崎市にあった東大寺荘園


先日、東大寺の荘園に関する講演会が東大寺総合文化センターでありました。


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2017年に東大寺塔頭宝珠院で発見された摂津国杭瀬荘の絵図を素材として、描かれた目的や背景などを解説する内容でした。
鎌倉時代末期に起こった、所有権をめぐる騒動に係る記録らしいのですが、騒動にはいろいろな立場のさまざまな人が複雑に絡んでいて、殺人事件も起きたことがあったようです。
これだけの争いがあったということは、この場所を所有するメリット、利権が大きかったということでしょうか。

尼崎市には猪名荘という東大寺の荘園があったことは知っていましたが、今回の講演で杭瀬荘の存在を知り、絵図の説明を通して当時の社会状況など興味深い話が聞けて大変有意義でした。
この摂津国杭瀬荘の絵図の実物が、同センター内のミュージアムで展示されていたので、講演後、拝見しました。
(展示期間:2019年6月11日~19日)





杭瀬荘があった場所は現在の兵庫県尼崎市杭瀬本町とその周辺と思われます。





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国道2号 「杭瀬」交差点
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この辺りは宅地化されていて、明らかな荘園の痕跡は無さそうです。







≪余談1≫

猪名荘があった場所は、現在のJR尼崎駅の周辺です。
猪名荘はもとは天皇家が所有する水田で、天平勝宝8年(756)、聖武太上天皇の崩御のあと、孝謙天皇によって東大寺に施入されました。
その荘園の地図として、『摂津職河辺郡猪名所地図』があります。
奈良時代の原本ではなく平安時代後半ごろの写しなので、平安時代に開発された箇所も書き込まれているようです。
図の中に「宮宅地」[みやけち]と記された箇所があって、ここには天皇家が所有する水田がかつてあり、荘園全体を管理する東大寺現地事務所が置かれた場所との説があります。

JR尼崎駅のすぐ北側付近で、猪名庄遺跡の発掘調査が行われ、奈良時代の建物の遺構や土師器などが出土したそうです。
昔はこのあたりは“東大寺”という字[あざ]だったそうで、これは東大寺現地事務所が置かれていたことを示す有力な手がかりとのこと。
したがって、「宮宅地」は発掘調査が行われた尼崎市潮江1丁目のあたりとするのが有力だそうです。
実際に現地に行ってみると、再開発で高層マンションが建ち並んでいて、目に見える遺跡はありません。
ところが、潮江1丁目にある公園に、かすかに名残りがあるのを見つけました。
その名も 「潮江東大寺公園」。



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潮江東大寺公園









≪余談2≫

東大寺の荘園跡に “東大寺” の名が付けられている地名に、大阪府島本町東大寺があります。
他にもあるかも知れませんが、ワタクシが現地確認したところです。



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水無瀬荘があったところ。





大阪府島本町東大寺






二月堂の黒い鳥


より正確には二月堂・北の茶所。
ここ、隅々までチェックすると、気になるものがたくさんある。



「そこのオッサンの、バカー!」

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たまに歌うこともある(?)


二月堂のキョエちゃん、数年前から居座っています。




神社仏閣あるあるの「カメヤマローソクのベンチ」。
青色が当たり前と思っていましたが、なんとピンク色!
「■■■■映え」狙いか、ハートマーク付き!


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“ずっと、いっしょに、生きていく。”
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二人がハートマークを挟んで合掌しながら座ると、いいことがあるかも?


ピンク色バージョンのベンチって、以前からありました?




【追記】

 調べたら、「幸せのピンクのベンチ」 だそうで、設置場所は全国的にも限られているようです。
 見つけたらラッキー!
 下記の記事を見ると、奈良県では二月堂ともう一か所だけみたいです。
 「ピンクのベンチをさがせ」 キャンペーンやってます!
 SNSに投稿すると、抽選で3名にカメヤマ商品詰合せをプレゼントだそうです。

 記事:
  (1) 「「#ピンクのベンチをさがせ」キャンペーンスタート!!」 →
  (2) 「「幸せのピンクのベンチ」限定200台を神社仏閣向けに募集開始!」 →



二月堂の雑煮 2019


二月堂では、1月3日と5日、大般若会のあと、坊雑[ぼうぞう] 接待があります。
お雑煮を頂くためには、お鏡料を納めるともらえる坊雑券が必要です。

このお雑煮を頂くと、今年もガンバローと思うわけですよ。


大般若法要中
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北の茶所 (「カフェ de 坊雑」) にて
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≪余談≫

 年明けの東大寺上院散策。


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六根清浄とバラバラ心経


東大寺総合文化センターで2018年11月24日(土)、ザ・グレイトブッダ・シンポジウム (GBS) の第1日目があり、聴講しました。


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今年のテーマは、「明治時代の東大寺 -近代化がもたらした光と影-」。
この日の講師は講演順に、島薗進先生(上智大学)、田中利典師(金峯山寺)、狹川宗玄師(東大寺長老) のお三方。
演題はそれぞれ 「近代仏教の見直しと東大寺」、「明治期における神仏分離と修験道」、「東大寺に残る神仏習合」 でした。
ワタクシがこの数年で聴講した講演会の中で、三本の指に入るくらいの素晴らしい内容でした。


田中利典師は、金峯山寺の 「顔」 といっても過言ではない著名人。
「新TV見仏記」 で仏友ふたりが金峯山寺を訪れた際、対応したのも利典さんでした。
金峯山寺が昔から東大寺と深い関係だったことに触れ、東大寺法華堂(三月堂) でかつて行われていた 「千日不断花」 は回峰する修験の行であることも紹介されました。
明治時代に入って神仏分離により修験道が禁止されたため、金峯山寺が大変なことになった話の中で、ゴルゴ13が出てきたのにはビックリ。
キーワードは 「グローカル」。
グローバルな仏教とローカルな神道が結びついた 「グローカル」 な実践宗教で、大自然を道場とする山の宗教が修験道。
大峯の山中を行く修験者たちの画像を見ながら少し体験していただきましょうということになり、聴講者全員がその場に立ち、「さーんげさんげー、ろっこんしょーじょー」(懺悔、懺悔、六根清浄) の掛け念仏を唱えることに。
利典さんの先導で、しばらくの間、大声で唱えましたよ。


狹川長老さま。
よく通る張りのあるお声で、とても98歳とは思えません。
東大寺における神道関係のお話です。
二月堂修二会における神仏習合に係わるお話しもたくさん聞けました。
例えば、修二会本行の前日に行われる 「大中臣祓」[おおなかとみのはらえ] で咒師が唱える言葉(実際には声に出さず黙誦) の意味を紹介され、「大一」は太陽のこと、「徴明」や「河魁」 は星の名前と思われるので、神道のほか陰陽道などの影響もあるようだとのこと。
修二会本行中に読み上げられる神名帳についてもお話しがありました。
僧形八幡神坐像がおわす八幡殿での勤行では、「バラバラ心経」 という東大寺独自のお経が唱えられますが、なんと長老さま、直近の勤行で唱えられた 「バラバラ心経」 をポータブル・レコーダーで録音し、この講演会で披露されました。
ちゃんとご自身でレコーダーを操作して再生されるのにびっくりです。
この講演会のために事前に文字起こしをして資料化し、語句の意味を調べたのもすごい!
好奇心衰えずです。
東大寺の僧侶だけに口伝で伝わっている、暗号のような 「バラバラ心経」。
般若心経の語句と神道系の語句がちりばめられているのですが、「えぞ、えぞ・・・」 とか、「だあだだだ・・・」 とか、「めか、めか・・・」とかの謎のリフレインもあります。
昔、摂社(?)の前を通るときに 「バラバラ心経」 を唱えることができたら、東大寺の僧として認められて通してもらえた、という言い伝えがあるそうです。
そのほかにも、「ここだけの話ですが」 という秘話をたくさんしてくださいました。
長老さまのお話を聞く機会が今年は2回もあって、たいへんありがたいことでした。



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なむさいじょう

Author:なむさいじょう



阪神エリア在住のおっさん。
時間を見つけては奈良めぐり。

※2013年までの過去記事は本サイトへインポート後、一部を除いてリンクの更新等を行なっておりませんので見苦しい部分があります。ご了承ください。
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