二月堂の雑煮 2019


二月堂では、1月3日と5日、大般若会のあと、坊雑[ぼうぞう] 接待があります。
お雑煮を頂くためには、お鏡料を納めるともらえる坊雑券が必要です。

このお雑煮を頂くと、今年もガンバローと思うわけですよ。


大般若法要中
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北の茶所 (「カフェ de 坊雑」) にて
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≪余談≫

 年明けの東大寺上院散策。


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六根清浄とバラバラ心経


東大寺総合文化センターで2018年11月24日(土)、ザ・グレイトブッダ・シンポジウム (GBS) の第1日目があり、聴講しました。


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今年のテーマは、「明治時代の東大寺 -近代化がもたらした光と影-」。
この日の講師は講演順に、島薗進先生(上智大学)、田中利典師(金峯山寺)、狹川宗玄師(東大寺長老) のお三方。
演題はそれぞれ 「近代仏教の見直しと東大寺」、「明治期における神仏分離と修験道」、「東大寺に残る神仏習合」 でした。
ワタクシがこの数年で聴講した講演会の中で、三本の指に入るくらいの素晴らしい内容でした。


田中利典師は、金峯山寺の 「顔」 といっても過言ではない著名人。
「新TV見仏記」 で仏友ふたりが金峯山寺を訪れた際、対応したのも利典さんでした。
金峯山寺が昔から東大寺と深い関係だったことに触れ、東大寺法華堂(三月堂) でかつて行われていた 「千日不断花」 は回峰する修験の行であることも紹介されました。
明治時代に入って神仏分離により修験道が禁止されたため、金峯山寺が大変なことになった話の中で、ゴルゴ13が出てきたのにはビックリ。
キーワードは 「グローカル」。
グローバルな仏教とローカルな神道が結びついた 「グローカル」 な実践宗教で、大自然を道場とする山の宗教が修験道。
大峯の山中を行く修験者たちの画像を見ながら少し体験していただきましょうということになり、聴講者全員がその場に立ち、「さーんげさんげー、ろっこんしょーじょー」(懺悔、懺悔、六根清浄) の掛け念仏を唱えることに。
利典さんの先導で、しばらくの間、大声で唱えましたよ。


狹川長老さま。
よく通る張りのあるお声で、とても98歳とは思えません。
東大寺における神道関係のお話です。
二月堂修二会における神仏習合に係わるお話しもたくさん聞けました。
例えば、修二会本行の前日に行われる 「大中臣祓」[おおなかとみのはらえ] で咒師が唱える言葉(実際には声に出さず黙誦) の意味を紹介され、「大一」は太陽のこと、「徴明」や「河魁」 は星の名前と思われるので、神道のほか陰陽道などの影響もあるようだとのこと。
修二会本行中に読み上げられる神名帳についてもお話しがありました。
僧形八幡神坐像がおわす八幡殿での勤行では、「バラバラ心経」 という東大寺独自のお経が唱えられますが、なんと長老さま、直近の勤行で唱えられた 「バラバラ心経」 をポータブル・レコーダーで録音し、この講演会で披露されました。
ちゃんとご自身でレコーダーを操作して再生されるのにびっくりです。
この講演会のために事前に文字起こしをして資料化し、語句の意味を調べたのもすごい!
好奇心衰えずです。
東大寺の僧侶だけに口伝で伝わっている、暗号のような 「バラバラ心経」。
般若心経の語句と神道系の語句がちりばめられているのですが、「えぞ、えぞ・・・」 とか、「だあだだだ・・・」 とか、「めか、めか・・・」とかの謎のリフレインもあります。
昔、摂社(?)の前を通るときに 「バラバラ心経」 を唱えることができたら、東大寺の僧として認められて通してもらえた、という言い伝えがあるそうです。
そのほかにも、「ここだけの話ですが」 という秘話をたくさんしてくださいました。
長老さまのお話を聞く機会が今年は2回もあって、たいへんありがたいことでした。



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行基さんといっしょに大仏参拝


奈良時代の僧侶・行基菩薩を慕う “ぎょうキスト” たちが、10月20日(土)、東大寺や飛火野に集いました。

東大寺総合文化センターでは 「行基の実像に迫る」 と題するシンポジウムが、
奈良公園の飛火野では 「行基さん大感謝祭」 というイベントが行われました。

ワタクシはシンポジウムの聴講が目的だったので、ほぼ同じ時間帯に行われた大感謝祭はパス。
シンポジウムのあとは、行基さんといっしょに大仏さんを参拝しました(希望者のみ)。


輿に乗せられ、参道を行く行基菩薩像(喜光寺蔵)のあとに、同行の参拝者が続きます。


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紫色の法衣は喜光寺の高次喜勝師





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同行の参拝者(目印は胸に貼ったシール)は行基さんに続いて、この時だけ開けられた中門を通って大仏殿へ。


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シール





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大仏殿に入った行基さんは基壇に上がり、大仏さんと正対しました。
なんと、同行した我々も基壇上へ上がってよいとのこと。
てっきり基壇の下でお参りと思っていたので、これにはびっくり。
これまで何度か基壇の上に上がらせていただいているのですが、こういうサプライズは嬉しいですね。
喜光寺の喜勝さんが導師となって、般若心経を皆さんとともに読経。
喜勝さん、薬師寺の花会式のときのように声を張り上げていました。
大仏造営に尽力した行基さんは大仏さんが出来上がる前に亡くなったので、今回のご対面でさぞお喜びだったでしょう。

大仏参拝が終わったあとは、大仏殿前で記念撮影。
その後、飛火野で 「行基さん大感謝祭」 を締めくくるスカイランタンがあったのですが、
ワタクシは時間の都合でパスしました。


 ※ 朝日新聞記事 →






≪余談1≫ シンポジウム・メモ


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 シンポジウム午前の部の登壇者は行基さんゆかりの寺社からで、東大寺長老の狹川宗玄師、
 薬師寺長老・喜光寺住職の山田法胤師、唐招提寺長老の西山明彦師、西大寺清浄院・久修園院住職の佐伯俊源師、
 春日大社権祢宜の中野和正氏という、そうそうたるメンバーでした。
 午後の部は研究者の方々のお話が主で、登壇者の中には奈良文化財研究所の馬場基氏も!
 (朝日放送「探偵!ナイトスクープ」の「レイテ島からの葉書」で、葉書を解読した方)

 僧侶の方々は、これまで講演会などでお話を聞いたことのある方ばかりで、一方的に顔見知りです。
 狹川宗玄師は今年2018年で98歳!
 ご高齢ながら、話はよどみなく明快で、歴史上の出来事が起きた西暦もすらすら出てくるし、英単語も飛び出す。
 これからも、どうぞお元気で。
  (お元気とは言え、杖を突きながらの高齢者を20分ほど立たせたまま話をさせるとは、主催者の配慮が足りない)
 山田法胤師は 「マンガで行基さんを採り上げて欲しい」 と強調。
 行基四十九院のひとつとされる久修園院の住職でもある佐伯俊源師は西大寺清浄院の住職で、
 真言律宗の寺院での法要でときどきお見かけします。その声明は迫力があって、密かにファンです。
 行基さんが1万人ほどの民衆を集めて説教したのが飛火野とされていることから、
 中野和正氏は春日大社ゆかりの飛火野について話をされました。
 明治初期の飛火野あたりの古写真(おそらくあまり知られていない貴重な写真)がたくさん紹介されて、
 会場内がどよめきました。

 午後の部で、中川修氏(龍谷大学名誉教授)は、行基さんの利他の心はその師の道昭から受け継いでいると思われる。
 さらに道昭の利他の心は中国留学中に師事した玄奘三蔵から受け継いでいるのではないか、とのこと。
 馬場基氏は 「行基さんの道普請」 と題するお話で、
 演台の後ろに立つのではなく、最近はやりのステージを歩きながらのプレゼンでした。
 オヤジギャグを挟みながら、独自の視点で説明されていて、とても面白かった。

 行基のブレーンは誰か? との質問に対して、近藤康司氏(近畿大学非常勤講師)は、
 不明だが、須恵器を作っていた土師 [はじ] 氏の可能性がある、とのこと。
 これは馬場基氏の発表内容とも符合するところがあって、なかなか興味深かった。

 国土交通省(主催社側)の方の挨拶や、行基さんとのゆかりがある木津川市の市長の話もあり、
 とても中身の濃いシンポジウムでした。




≪余談2≫

 ワタクシが勝手に命名しました。

  ・行基菩薩のファン = “ぎょうキスト” または “ぎょうギスト”
  ・平重衡のファン = “しげひラー”
  ・在原業平のファン = “なりひラー”
  ・俊乗房重源のファン = “ちょうげニスト”
  ・理源大師聖宝のファン = “しょうぼイスト” (しょぼい感じでチト苦しいな)

 ファン度の濃淡はありますが、ワタクシのブログでたびたび登場していただいている方々です。





≪余談3≫

 各地の行基さん。

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(大阪府立狭山池博物館)






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(有馬温泉)





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(正月二日に行われる有馬温泉入初式で、初湯で沐浴する行基菩薩像)





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(伊丹市御願塚)



行基さんが指導して作られた昆陽池 [こやいけ] のある兵庫県伊丹市には、
行基四十九院のひとつ 昆陽寺 [こやでら] があります。
その境内には石碑があって、行基さん作のよく知られた歌が刻まれています。

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山鳥のほろほろと鳴く声聞けば
父かとぞ思ふ 母かとぞ思ふ

(筆は薬師寺・高田好胤師)





町名にもなっている。
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(伊丹市行基町)



およく(功徳日)・2018



8月9日は、東大寺二月堂・功徳日(およく)。


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この日にお参りすると、46,000日毎日お参りしたことと同じ功徳があるそうです。
計算すると、46,000日イコール約126年間ですよ。スゲー。


今年2018年も、ありがたいことに参拝できました。
記録的な猛暑が小休止したものの、猛烈な蒸し暑さの中、二月堂へ。

大観音さんと小観音さんにお参りしたあと、福引き会場の南の局へ。


おーーっと! ヤバイ、まだ自転車が残っている!
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慎重に選んだ結果、
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双眼鏡が当たりました!
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大手メーカー品ではないのでどの程度のものか分かりませんが、まあよしとしましょう。
今年も自転車が当たらず、命拾いしました。
ピンク色の電動アシストなし自転車を、立ち漕ぎで生駒山越えという恐ろしいことにならずに済みましたからね。
来年こそは、長老様の色紙をゲットしたいゾ。



それからこの日限定の “カフェ de 四万六千” (北の茶所) へ。
今年はいつものみたらし団子、ぜんざい、かき氷の販売が無く、そうめんだけという寂しい状況でした。
<樫舎>のみたらし団子が食べたかった。。。


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2杯いただきました。





みたらし団子といえば、奈良では<おくた>。
無性に食べたくなり、<おくた>へ向かう。
途中、あちこち立ち寄り。


東大寺東塔院跡発掘再開中
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新装オープンしたばかりの龍王社 (@春日大社)
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ご利益は運気上昇・金運財運守護。






<おくた>のみたらし団子はいつもの辛口で
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CD 「曖昧な記憶」




「曖昧な記憶 ambiguous memory」
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東大寺二月堂の北の茶屋では、修二会(お水取り)の聲明のCDが数年前までかかっていましたが、
最近、東大寺の大鐘<奈良太郎>の重厚な響きとともにピアノのメロディが流れています。
演奏しているのは、榊原明子さん。
奈良在住のピアニスト、作曲家です。
記憶に新しいところでは、昨年2017年10月14日に奈良春日野国際フォーラム甍で行われた
“ピアノと能の響演「重衡」~1180年治承四年十二月二十八日夜半 一本の松明から事件は起こった”公演で、
ピアニストとして出演されていました。
(産経新聞記事→
奈良関連イベントなどに多く関わって活躍されている方で、先日少しお話させていただく機会がありました。


CDは全6曲で、24分ほど。
奈良太郎とピアノが“響鳴”する曲は、心地良かったり、厳粛な気持ちになったり。
後半の3曲は、韓国でのライブ演奏。

CDのオビには、顔写真付きで東大寺上院院主の平岡昇修師の推薦コメントが!
このCDが北の茶屋でかかるのも、二月堂受納所で販売(1,080円、税込み)されているのも、なるほどです。
(奈良市の啓林堂書店奈良店でも販売されているようです)

榊原さんの演奏会情報を調べたら、京都から奈良へ移転したジャズライブハウス「ブルーノート」で
来る8月11日(土)にセッションあって、共演するパーカッショニストがなんと、スティーヴ エトウ氏。→
スティーヴさんは、修二会の練行衆の補佐役である仲間[ちゅうげん] のひとり。

興味津々のセッションなのですが、気付いたのが遅かったので、都合つかず、行けません。
残念!


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なむさいじょう

Author:なむさいじょう



阪神エリア在住のおっさん。
時間を見つけては奈良めぐり。

※2013年までの過去記事は本サイトへインポート後、一部を除いてリンクの更新等を行なっておりませんので見苦しい部分があります。ご了承ください。
※過去記事へのコメントも歓迎。

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