地蔵院


京都の西芳寺(苔寺)を訪れても、その先にある地蔵院まで足を延ばす人はあまり多くないかも知れません。
境内に竹林が多いため竹の寺とも呼ばれていますが、一帯が苔に覆われていたり、カエデの木も多いので、
新緑や紅葉の時期はとても美しいだろうなと、今年2018年の7月に初参拝したときに感じました。
一休さんが幼少期を過ごしたところでもあるそうです。
入口の拝観受付所で勧められて虫よけスプレーをたっぷり吹き付けた後、
奥にある方丈に向かって竹やカエデを眺めながら参道をゆっくり歩いていきます。
決して広いお寺ではないけれど、こじんまりとした方丈から十六羅漢の庭を眺めて、しばし時を忘れるのもなかなか良い。
ただし、とにかく暑くて(この日の京都の最高気温は39℃!)、長居できませんでした。
また別の季節に来たいと思ったお寺でした。

残念なことに、台風21号による倒木と倒竹の被害が甚大で、かなりの期間、拝観休止になっていました。
お寺の関係者が拝観再開に向けて朝から晩まで泥まみれになって復旧整備されていたとのことですが、
そんな状況にもかかわらず、拝観できなくてもいいからご朱印だけ欲しいと言ってくるコレクターがいたとのこと。
どこまで残念なヤツなんでしょうね。

そんな地蔵院さんも、いまは普通に拝観可能です。
10月13日は「地蔵院台風被害復旧応援デー」という企画の日だそうです。
都合の付く方は、行かれてはいかがでしょうか?
10月14日の午後10時からBS11の「京都浪漫」で紹介されるそうなので、こちらも時間があればどうぞ。

 ※ 地蔵院HP →




地蔵院

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(台風による被害の前の状況なので現況と同じではないと思う)




役行者山の護摩焚き


祇園祭の山鉾のうち、おそらく最も“奈良度”が高いのは、役行者山でしょう。
 ※ 祇園祭・役行者山保存会HP →

後祭の山鉾巡行の前日、聖護院から山伏姿の大勢の僧侶がやってきて、会所の前で護摩焚きが行われます。
ワタクシ、公道上で行われる護摩焚きを見るのは初めてです。
もちろん、車両通行止めになっています。

この日、現地に到着した時にはすでに行事が始まっていて、周辺は見物客であふれていました。



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(聖護院で調子こいて法螺貝を吹いたことあり)






本当の聖護院の山伏かなどの山伏問答、矢を放って場を清める儀式の後、いよいよ護摩壇に点火。
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白い煙が立ち上り、火事に間違われないかと心配になりました。
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あまりの暑さのため、最後まで見届けることは断念しました。
(この日の京都市の最高気温は、38.7℃!)



≪余談≫

 役行者山の会所の敷地には井戸があって、役行者の生地とされる吉祥草寺(奈良県御所市)と通じているらしいです。



大山崎山荘美術館



アサヒビール大山崎山荘美術館。
天王山の山腹にあります。
元は山荘だった本館に、「地中の宝石箱」と「夢の箱」という新館がつながっています。
これらの新館は安藤忠雄の設計。
「地中の宝石箱」には、クロード・モネの 「睡蓮」 などが展示されています。
庭園の池にはモネにあやかって、睡蓮が植えてあります。



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本館2階の喫茶室のテラスからは、石清水八幡宮のある男山や、
木津川、宇治川、桂川が合流して淀川になるあたりを眺めることができます。
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テラスから別の方向を見ると、宝積寺の三重塔がチラ見え。
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リーガロイヤルホテル京都のオリジナル 「バラとクランベリーのケーキ」
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本館の2階の喫茶室で。 「ウィリアム・モリス デザインの軌跡」 展の開催期間のみの提供だったそう。
喫茶室の入口に大きなオルゴールが置いてあって、賑やかに奏でていました。





以下、庭園にて。

睡蓮の花2輪と半夏生(?)
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睡蓮の花の時期は終わっていました。






桔梗(?)と睡蓮の花2輪
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本館2階の暖炉の柵にもウサギの彫刻が。 オーナーさん、ウサギ好きか?
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撮影NGの館内の様子は、大山崎山荘美術館のHPで →




≪余談≫

 【 昔、淀川を上った人・モノ 】
  ・奈良時代、東大寺大仏鋳造のため、今の山口県から運ばれた銅のインゴット。
  ・平安時代末期、壇ノ浦の戦いで捕虜となった平家の人々(平宗盛と子・清宗、建礼門院、平重衡の妻、
   平知盛の妻、阿波内侍たち)と彼らを護送する源義経。
  ・鎌倉時代初期、南都焼き討ちで焼失した東大寺大仏殿、南大門とそこに安置される金剛力士像の用材として、
   今の山口県から運ばれた大量の材木。
  ・江戸時代初期、再建する大仏殿の虹梁のための用材として、今の宮崎県から運ばれたアカマツの巨木。
  ・平安時代(?)、大阪の住吉神社前の海からお椀の船に乗って、おそらく数年かけてやってきた一寸法師



山崎院跡
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大山崎山荘美術館近くのJR京都線沿いにあります。
山崎院は行基菩薩が建立した寺院のひとつ。
行基菩薩は近くの淀川に山崎橋を架けたと伝わります。
この山崎院あたりで、大仏鋳造用の銅のインゴットが発掘されています。






HIDEYOSHI × MITSUHIDE
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祇園祭2018宵山




祇園祭ポスター (2018年版) から
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綾傘鉾
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善妙ダイブの図 (放下鉾)
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左下の赤いところにウサギがいる。






かわいい売り子さんたち (放下鉾)
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綴織 「霞ニ新羅古鏡図」 (占出山)
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かわいい売り子さんたち (占出山)
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虎 (函谷鉾)
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京博のトラリンに引けをとらない。






函谷鉾
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手ぬぐい
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「吉兆あゆ」
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和菓子の若あゆです。
祇園祭限定の外装(5匹入り)で占出山でのみ販売。
竹の皮で包装されています。





この日(7月14日)の最高気温 38.4℃。



tag : 祇園祭

水薬師寺



理源大師聖宝。[りげんだいし しょうぼう]
ワタクシのブログ記事にたびたび登場いただいている、平安時代前期の偉いお坊さんです。 (記事例 →
京都に聖宝さん開基の水薬師寺という寺があるのをネットで見つけ、
しかも1月8日の初薬師のときだけ本尊のご開帳があって一般の参拝ができるというので、行ってきました。

京都の町なかにある小さなお寺さんなのですが、通りに面した様子はまったくそれらしくありません。
幼稚園です。
スライド式門扉を開けなくてはなりません。
不審者に間違われないかと、ヒヤヒヤ。


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京都十二薬師霊場 第三番札所 水薬師寺
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現状は本堂だけがある状況です。
幼稚園の中にお堂がありますねとご住職に言うと、やんわり否定されて、境内に幼稚園を設立したのです、と。

本尊の薬師如来立像は像高三尺ほど。
江戸時代に作られたもののようです。
全身に施された金泥がいまでも鮮やかに輝いています。
手前にその半分ほどの像高の日光菩薩と月光菩薩。
両脇に小さな十二神将が六体ずつひな壇におわします。
これらが1セットで厨子の中。
厨子の上を見上げると折上げ格天井だし、護摩壇の側面には菊の御紋があるので、
皇室や将軍家との係わりがあったというのも頷けます。



縁起書き
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縁起書きに描かれている絵には、本堂のほかに、今は無い弁天堂と霊泉、牛頭天王社、護摩堂、鐘撞堂などが見えます。
昔の寺域は今よりずっと広かったようです。
平清盛が熱病を患ったときに弁天堂の床下の井戸水を浴びたところ、平癒したという言い伝えがあるそうです。

今の本堂の前にある小さな祠は、弁天堂にあった弁天さんを祀っています。
この弁天さんは、清盛が熱病平癒に感謝して、安芸国宮島の弁天さんを勧請したものとのこと。

弁天さん
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東大寺二月堂お水取りに因んだ話も伺いました。
毎年3月12日の深夜、東大寺二月堂ではお水取りが行われますが、
これに先駆けて3月2日に福井県若狭の鵜の瀬ではお水送り神事が行われます。
若狭の鵜の瀬から10日かけて二月堂の若狭井に香水 [こうずい] が届くとされています。
その地下水脈がこの水薬師寺の下を通っているというのです。
聖なる水のおかげで清盛の病が治ったわけです。
そういえば、同じ京都の城南宮の下もこの水脈が通っているという「話」がありますね。



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水薬師寺







≪余談≫

 江戸時代の京都ガイドブック 『都名所図会』 には、水薬師寺の境内に弁慶石なるものがあって、
  「辨慶石:護摩堂の前にあり、古は三条辨慶石町にありしとなり」
 との説明があります。
 ただ、今の水薬師寺境内にはありません。
 一方、三条通り沿いに今もある弁慶石町に 「弁慶石」 が置いてありますよ。

弁慶石町の弁慶石
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 横にある由緒書きには、水薬師寺とは別の話が書いてあります。
 話が混乱するので、これ以上深入りするのはやめておきます。


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プロフィール

なむさいじょう

Author:なむさいじょう



阪神エリア在住のおっさん。
時間を見つけては奈良めぐり。

※2013年までの過去記事は本サイトへインポート後、一部を除いてリンクの更新等を行なっておりませんので見苦しい部分があります。ご了承ください。
※過去記事へのコメントも歓迎。

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