「国宝一遍聖絵と時宗の名宝」展


京都国立博物館で開催中です。
(2019年4月13日~6月9日)


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■ 国宝「一遍聖絵」全12巻公開

会期の前期と後期で巻替えがあるものの、全巻を同時公開は内容の流れを把握できてよい。
展示できない箇所は近世の模写で補われています。
当時の庶民の様子も描かれていて、興味深い。
一遍上人は独特の風貌なので、聖絵に描かれた人物の中ですぐに分かります。
この風貌はほかの肖像画や京都・長楽寺の一遍上人像にも見られますね。
詞書がすらすら読めて理解できたらなあと、絵巻を見るたびに思います。



■ 立て続けに空也上人立像と一遍上人像

奈良国立博物館で開催中の「藤田美術館展」に空也上人立像がお出ましになっていましたが、京博にもお出まし中。
ただし、京博のほうは遊行寺所蔵のもの。
一遍上人像についても「藤田美術館展」にも出ていたので、両方の展覧会で比べてみるのも一興です。



■ 制作者が直前に判明した阿弥陀如来立像

京都・聞名寺の阿弥陀如来立像が、展覧会に先立つ調査で行快(快慶の一番弟子)が制作者と判明。
そういえば、「藤田美術館展」にお出ましの地蔵菩薩立像は制作が快慶で、開眼が行快です。




それほど混んでおらず、ゆったりと見て回れたのはよかった。





≪余談1≫

時宗の踊り念仏は、昨年2018年に大阪・三津寺で行われたブッダニアで体験しました。
指導してくださったのは、一遍上人の墓所がある神戸・真光寺の住職さんでした。
参加者が輪になって「なむあみだ~」と唱えながら少しずつ回るのですが、盆踊りのルーツとも言われていてなかなか楽しかったです。




≪余談2≫

いた、いた。





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このあと襲われました。
情け容赦なくハグされたぁ。。。。



名刺もらいました。

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曜変天目茶碗’ で抹茶を頂く


藤田美術館展が開催されている奈良国立博物館のカフェでは、目玉展示の曜変天目茶碗に因んで、特別限定メニューが出ています。



「天目茶碗のお抹茶と校倉クーヘンセット」 千円(税込)
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山添村神野山麓で謹製された大和茶だそうです。



使われている茶碗は、ナンチャッテ曜変天目茶碗。
なので、タイトルの茶碗の字の右肩に「 ’」(ダッシュ)をつけておきました。
当たる光の角度によって、なんとなく青く光っているような、いないような。。。





≪余談≫

 奈良博の庭園。
 桜の園エリアにあるナラノヤエザクラはまだ咲いていませんでした。
 よく見る八重桜(関山?)が最盛に近く、枝垂れザクラが散り中の状況。


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関山?






こちらは奈良公園バスターミナルの南側のへりにあるナラノヤエザクラ
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咲くのでしょうか?



(2019.4.20)

曜変天目茶碗を同時展示!?


。。。チラシを並べると、同じ場所でということになります。

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世界で3椀しかない曜変天目茶碗(国宝)が、滋賀、東京、奈良の3ヶ所でほぼ同時期に公開されます。
このうち滋賀のMIHO MUSEUMの公開が一番早く、明日2019年3月21日からです。

・MIHO MUSEUM 「大徳寺龍光院 国宝曜変天目と破草鞋」、2019年3月21日~5月19日
・静嘉堂文庫美術館 「日本刀の華 備前刀」、2019年4月13日~6月2日
・奈良国立博物館 「国宝の殿堂 藤田美術館 -曜変天目茶碗と仏教美術のきらめき- 」、2019年4月13日~6月9日



現在も京都国立博物館に寄託されているのか存じませんが、龍光院の茶碗はなかなか公開されないことで有名です。
2017年10月の国宝展(京博)から2年を経ずに再び公開されるのは、異例と思います。

静嘉堂文庫美術館(東京・世田谷)の今回の展覧会は日本刀がメインと思われますが、ここの茶碗(稲葉天目)目当ての来館者が多そう。
3椀のうち、この稲葉天目の光彩が一番華やかです。
閑静な住宅地にあるこの美術館で初めて実物を見て、その信じられない光景にびっくり仰天したことを思い出しました。
現地でもう一度この茶碗を見てみたい。
ちなみに静嘉堂文庫の所蔵品には、京都・浄瑠璃寺にかつてあった十二神将立像七躯もあります。

奈良博の展覧会では、リニューアル中の藤田美術館(大阪)が所蔵する至宝が数多く展示されます。
藤田美術館の曜変天目茶碗は、外側にもはっきりと瑠璃色の斑紋があることが特徴。
快慶作の艶やかな地蔵菩薩立像、内山永久寺(現廃寺)にあったという両部大経感得図のほか、法隆寺、西大寺、薬師寺など奈良の寺院ゆかりの作品も出陳されます。
従来の藤田美術館は蔵を改造した建物で、二階の床は歩くときしむ音がしていて、老朽化が進んでいました。
展示スペースも狭くて、物足りない感じが否めませんでしたので、今回の大規模展は楽しみです。
そういえば、藤田美術館の庭に東大寺東塔のものとされる礎石が置いてあるのですが、さすがにこれは展覧会に出ないか?
同じ庭には、山田寺(今の桜井市にあった)の金堂の礎石や、高野山・光臺院から移設された多宝塔があります。



  MIHO MUSEUM →

  静嘉堂文庫美術館 →

  奈良国立博物館 →






藤田美術館の庭で。。。

東大寺東塔の礎石 (説明書きによれば)
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多宝塔
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現在、高野山・光臺院にある多宝塔は藤田傳三郎が作らせて贈ったもの。






≪余談≫

 静嘉堂文庫は三菱財閥の岩崎家がゆかり、藤田美術館は藤田財閥の創立者・藤田傳三郎がゆかり。
 前者は土佐藩、後者は長州藩(現在の山口県萩市出身)と、ともに討幕側。
 明治時代になって、政商として巨万の富を築いたのも共通しています。
 藤田傳三郎は高杉晋作率いる奇兵隊に在籍していたので、木戸孝允、井上馨、山縣有朋ともお友達。
 現在、藤田財閥の流れをくむ藤田観光がワシントンホテル、ホテルフジタ、太閤園(大阪)、箱根小涌園などのほか、山縣有朋の屋敷だった椿山荘(東京)もホテル・結婚式場として経営しています。


女夫饅頭


「大立山まつり2019 奈良ちとせ祝ぐ寿ぐまつり」 で一番の目的は、“女夫饅頭”[めおとまんじゅう]でした。
岡本彰夫氏(元春日大社権宮司)の監修、なら町の和菓子店「樫舎」のご主人の協力によって2012年に約60年ぶりに復活したというこの饅頭。
長谷寺の参道にあるお店で頂く機会がなかなか無かったところに、今回の祝ぐ寿ぐまつりで出店と聞いて、行く鹿ない。
念願叶い、ほぐほぐでございました。


女夫饅頭 (やまとびとのこころ店)
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 ※ 女夫饅頭関連記事 →



スイーツおやじ、暴走。。。
枚挙にいとまがありませんが、もうひとつだけ。
チョコレート好きにはたまりません。


チョコレートケーキと、アルコール(ウイスキー?)が少し入ったホットチョコレート (Patisserie TRICO)
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≪余談≫


オープニングセレモニー
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称徳天皇役は2013年のミス奈良ちゃん。礼冠が重いですと、セレモニーの前に言うてはりました。
パーカッショニストのステーヴさんはオモロイ方です。二月堂修二会でも毎年頑張っておられます。





立山
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「立山[たてやま]とは、人形[ひとがた]などの造りものを身代わりとし、降りかかる厄を落とす江戸時代から伝わる風習。今でも奈良県内の数か所で見ることができる。」 (パンフレットから)

写真は御所市東名柄の立山で、小林という地区に伝わる雷の落ちない村の昔話を題材にしたもの。
会場にはその他にも立山がいくつかあって、伝説以外にその年に話題になったものも題材になるようで、チコちゃんが咆えているのもありました。
奈良の伝統的な立山をもっと見たかったな。





ごんたくん (右端)
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奈良県にもいろいろなキャラクターがいますが、今回「ごんたくん」に初めて会いました。
下市町の「ごんたくん」は、「いがみの権太」がモデル。
もともとワルだったのが、逃亡中の平維盛を命懸けで助けたいいヤツなのです。
もちろんお芝居での話(『義経千本桜』)。




tag : 奈良ちとせ祝ぐ寿ぐまつり

修行体験ブッダニア


大阪・心斎橋にある三津寺 (通称、みってら) で、今年2018年も 「修行体験ブッダニア」 がありました。


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↑ 「11:00~18:00」 が正しい。



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宗派の異なる若手僧侶 (今年は黄檗宗、浄土真宗、時宗、日蓮宗、浄土宗、真言宗、曹洞宗) のご指導の下、仏教体験をさせていただけます。
昨年から一部変更あったプログラムの中から、今回は 「声明唱えて仏に懺悔」、「唱えて踊ってお念仏」、「五感で感じる護摩焚き法要」 を選択して体験しました。
どのプログラムも最初に簡単な講義があって、そのあとに実技という進め方です。




1.「声明唱えて仏に懺悔」 (本堂)

 南無阿弥陀仏に節をつけたお念仏を唱えながら礼拝する、浄土宗の 「三唱礼」 を体験。
 この礼拝は上礼、五体投地、接足礼拝などと呼ばれる最高の敬意を表す所作で、立ったり、ひざまずいての伏し拝みの連続です。
 動きはゆっくりなのですが、お念仏を唱えながら何十回も繰り返すとさすがに汗がにじんできました。
 実際の修行では千回繰り返すこともあるそうで、膝をすりむく人もあるそうです。
 三唱礼のあとは、二人の僧侶による浄土宗の声明を拝聴しました。

   スタッフさんが撮った動画(三唱礼) →
                (声明) →



2.「唱えて踊ってお念仏」 (二階広間)

 前半は、口に出して唱える浄土宗のお念仏。
 僧侶が叩く木魚にあわせて7分ほど、ひたすら南無阿弥陀仏 [なーむあーみだーぶ] を繰り返し唱えました。

 後半は、時宗の踊躍 [ゆやく] 念仏。
 いわゆる踊り念仏です。
 第一念仏から第四念仏まであるとのことですが、時間の関係で今回は第一念仏と第二念仏だけ。
 参加者は広間で輪になって、手を合わせて 「南無阿弥陀~」 と唱えながら、第一念仏では時計回りで前進、第二念仏では反時計回りに後退します。
 もっと動きのある所作なのかなと想像していましたが、ゆっくり目でした。
 やっているうちに、だんだん楽しくなってきましたよ。
 昔の庶民に広く受け入れられた訳が分かった気がします。
 なんだか盆踊りみたいだなと思いましたが、やはりそのルーツ説があるようです。
 手を合わせながら歩む所作は、當麻寺などで行われている練供養会式の菩薩のそれに似ているなあとも感じました。

   スタッフさんが撮った動画 →



3.「五感で感じる護摩焚き法要」 (境内愛染堂前)

 このプログラムは真言宗系です。
 護摩焚きとはどういうことかのレクチャーのあと、愛染明王の前にしつらえられた護摩壇の周りで法要です。
 法要中に、決意を書いた護摩木を自らの手で火に入れます。
 一度これをやりたかったので、よかった~。
 愛染明王のご真言 「うんたきうんじゃく」 (簡略版だそうです) は唱えられましたが、
 はじめはゆっくりだった般若心経がアッチェルして、ついて行けず。
 光明真言は、ばっちり唱えることができました!


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   スタッフさんが撮った動画 →





このあと仏前結婚式がありました。
仏前結婚式は初めて拝見。
本尊・十一面観音菩薩の御前での誓いの言葉は感動的でした。
指輪の交換のほか、念珠の交換もあって、仏式ならではの光景でした。

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大仏写真家の半田カメラさんが、全国にあるさまざまな大仏を撮った 「108大仏曼荼羅」 の展示コーナーも面白かった。
ご本人がおられたので話を伺ったら、大仏の写真それぞれに思い入れがあって、その語りの熱いこと、熱いこと!


そうそう、「僧侶集めマンダラビンゴ」 というのがあって、会場内にいる各宗派のお坊さんたちにサインを頂き、二列以上埋まったら景品が頂けるというもの。

景品の手拭い
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普段なかなか体験できない仏教体験ができて、充実した時を過ごすことができました。
それにしても、この日、何度 「南無阿弥陀仏」 と唱えたことだろう。



  (参考) 昨年2017年のブッダニア体験記事 →






≪余談≫

 今回、時宗の踊り念仏の指導をしてくださったのは、一遍上人の墓所がある真光寺(神戸市)のお坊さんでした。
 毎年9月16日に「一遍上人御忌法要」があって、そのあとに墓所の前で踊り念仏を行うそうです。
 一般の参拝者も参加することができるそうです。


一遍上人墓所 (真光寺@神戸市)
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プロフィール

なむさいじょう

Author:なむさいじょう



阪神エリア在住のおっさん。
時間を見つけては奈良めぐり。

※2013年までの過去記事は本サイトへインポート後、一部を除いてリンクの更新等を行なっておりませんので見苦しい部分があります。ご了承ください。
※過去記事へのコメントも歓迎。

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