安産寺のお地蔵さまなど


かぎろひ歴史探訪 の番外編(?)にお声掛けいただき、宇陀市室生の三本松や深野あたりを散策しました。
詳しいことは、同行したPANDORAさんのブログでどうぞ →

以上






。。。。。という訳にもいかないでしょうから、帰宅後の調査結果も交えて少し余談を。




≪余談1≫

 今回は立ち寄りませんでしたが、安産寺から程近い長命寺には、追っ手に追われた源義経が立ち寄ったとか、
 本尊の薬師如来は北条時頼によって彫られたなどの言い伝えがあります。
 北条時頼は出家後、最明寺殿などと呼ばれて、諸国を遍歴して庶民の暮らしぶりを視察したという伝説があって、
 長命寺の話もそういった類のひとつなのでしょう。


安産寺前から見る鎌倉山
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北条時頼がこの山を見て、鎌倉の山に似ているので名付けたとか。
(似た山、あったか?。。。元鎌倉市民)





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  ≪余談1≫ の余談1

   安産寺では、8月第4日曜日に盆踊りがあるそうです。
   頂いた資料に「子安地蔵尊音頭」の楽譜と歌詞のほか、作曲者名も記されていました。
   作曲者の牧野英三氏は、おそらく、長年、東大寺二月堂修二会の声明を録音し、
   五線譜に再現して研究されてきた奈良教育大学の牧野先生だと思われます。


  ≪余談1≫ の余談2

   以前、ハイキング途中で立ち寄った最明寺滝という小さな滝 (兵庫県宝塚市)。
   北条時頼が出家して最明寺入道と名乗り、この滝で修行したと伝わります。
   これも諸国遍歴伝説のひとつでしょう。


  ≪余談1≫ の余談3

   三本松の鎌倉山には、ローストビーフのお店は無さそうです。(元鎌倉市民のローカルネタ)



※ 安産寺については、こんなサイトも。
 ・産経新聞 「なら再発見」 →
 ・NHK奈良 「仏教よもやま話」 →
    (安産寺へ向かうあの坂を下駄で上がっていくのは、チト無理がある?)






≪余談2≫

 深野の里にある神明神社の創建は室町時代で、境内で見かけた十三重塔もそのころのものらしい。
 階段の縁石に刻まれていた 「正徳二年」 は、西暦1712年。

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≪余談3≫

 二月堂修二会の達陀松明 [だったん たいまつ] に使われるヒノキは、伐り出された後、
 松明の芯木用に加工されて、三重県名張市赤目町の一ノ井地区から毎年3月12日、二月堂に奉納されています。
 奉納されたヒノキは、翌年の修二会で使われます。
 一ノ井地区からの奉納ルート(松明調進の道)を示す地図が、二月堂北の茶所に貼り出されています。
 深野の里から少し北へ行くと、このルートが経由する笠間峠があります。


「笠間峠」碑
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≪余談4≫

水神碑
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 宇陀川のほとりにあります。
 「享和二年」 と刻まれているので、西暦1802年のもの。
 川の氾濫が無いように、神さまに祈るためでしょうか。


宇陀川
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 宇陀川は下流で名張川、木津川、淀川に合流して、最後は大阪湾へ注ぎます。
 東大寺の荘園の黒田荘はこのあたり (今の三重県名張市) にあって、
 近くで伐り出された用材は筏に組まれて宇陀川を下り、
 木津浜(現在の木津川の泉大橋の近く)で陸揚げされて、東大寺に運ばれたようです。






≪余談5≫

 鹿高神社 [かたか じんじゃ] の鳥居が宇陀川沿いにあります。
 本居宣長の旅行記 『菅笠日記』 [すがかさ にっき] には鹿高の地で読んだ歌があり、
 この鳥居の横にはその石碑があります。

『菅笠日記』 について刻まれた石碑
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≪余談6≫

 対向する車にヒヤヒヤしながら国道165号を歩いていると、石碑が。

「唐厓脩路碑」
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 “明治14年建立。現在コンクリートで固められているこの崖は唐崖と呼ばれ、
  番取山から宇陀川へ大きな岩が張り出し、明治時代になっても大変危険な場所であった”
    (参考文献: 「三重の歴史街道・初瀬街道」
 碑の側面にはその岩を取り除く工事をしたことが刻まれているだろう文面がなんとなく見えますが、よく分かりません。






≪余談7≫

青葉の滝
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 安産寺から程近い青葉寺の奥にあります。
 一ノ谷の戦いで戦死した平敦盛が持っていた青葉の笛は、この近くの藪の竹で作られたという話が!??






内容盛りだくさんの楽しい歴史探訪ハイキングでした。
お疲れ様でした。

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≪最後の余談≫

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 国道165号沿いに歩いていると、近鉄特急が次々に現れるので、別のスイッチが入りまくり。
 「しまかぜ」 も二度目撃したし、大満足でした。





笠間峠



二月堂新グッズ



今年2018年の二月堂修二会にあわせて、二月堂で授与いただけるグッズが増えました。

新作はこちら、
手ぬぐい 「水取りや氷の僧の沓の音」
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揮毫は東大寺上院院主・平岡昇修師、画は西桐玉樹氏。


北の茶所に掛けてあるダッタンの絵も、西桐氏の画。



二月堂で授与いただける手ぬぐいは、以前から数種類あります。


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「ダッタンは聖なる火 迷いを拂う」
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揮毫は故・平岡定海師、画は狹川普文師(現東大寺別當)。
火の粉に見えるのは、糊こぼし椿。



かふぇ de くゎんのん 2018



今年もいただきました。


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3月12,13,14日だけの営業。
ごちそうさまでした。



閼伽井屋飾りと注連綯い



3月12日深夜のお水取りの前に、御香水が汲み上げられる閼伽井屋の周囲に前年飾られた榊が取り除かれて、
代わりに春日山から伐り出された新たな榊が飾られます。
閼伽井屋の西にある仏餉屋 [ぶっしょうのや]の入口の左右の柱にも、一本ずつ榊が飾られます。
童子らによって新たに作られた注連縄も、閼伽井屋の入口、閼伽井屋前の石柱、仏餉屋の入口などに飾られます。
神聖な儀式であるため、閼伽井屋とその周囲を浄めておくのでしょう。




閼伽井屋の入口
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閼伽井屋にいる伝説の鵜 [う] と注連縄
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仏餉屋の入口
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良弁杉の注連縄も新調されます。
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次第香水を頂く



3月11日、<日中>上堂の際、童子たちは根本香水 [こんぽん こうずい] を入れる香水瓶とこれ収納する箱を持ちます。
<日中>の勤行のあとに、次第香水作法があるためです。


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 「日中の勤行後、(練行衆は)香水瓶を持って内陣北面に集まる。
  司が須弥壇の下にある香水壺から根本香水を汲み、和上から順に香水を注ぎ頒ける。
  根本香水を頂くことができるのは、当年の参籠衆だけである。」 (※)



香水壺は須弥壇の下に5個あって、そのうちのひとつが根本香水用です。
根本香水は、修二会が始まった時から汲み足し続けられてきた香水で、
当初の水が存在し続けるためことのほか大切にされています。
ほかの壺には前年のお水取りで若狭井から汲まれた水 (次第香水) だけが入っていて、
翌12日深夜のお水取りのために壺を空ける必要があるため、壺から香水が取り出されて関係者に分けられます。
その一部は参拝者にもおすそ分けされます。


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(おそらく) 何も足さない、何も引かない、ピュア100%の御香水。
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霊験あらたかな御香水をぐいと飲み干しました。
手のひらに少し取って、頭にも付けました。
最近、人や物の名前がすっと出てこなくて。(泣)




なお、二月堂受納所では、次第香水を二月堂の湯屋の井戸水で割ったものを小瓶に入れて販売しています。(通年)



※参考文献
  『東大寺お水取り -二月堂修二会の記録と研究-』堀池春峰著、1996年5月1日、普及版初版第1刷、小学館




≪余談≫

 もうじき、お水取りの時間。


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プロフィール

なむさいじょう

Author:なむさいじょう



阪神エリア在住のおっさん。
時間を見つけては奈良めぐり。

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