かふぇ de くゎんのん 2018



今年もいただきました。


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3月12,13,14日だけの営業。
ごちそうさまでした。



閼伽井屋飾りと注連綯い



3月12日深夜のお水取りの前に、御香水が汲み上げられる閼伽井屋の周囲に前年飾られた榊が取り除かれて、
代わりに春日山から伐り出された新たな榊が飾られます。
閼伽井屋の西にある仏餉屋 [ぶっしょうのや]の入口の左右の柱にも、一本ずつ榊が飾られます。
童子らによって新たに作られた注連縄も、閼伽井屋の入口、閼伽井屋前の石柱、仏餉屋の入口などに飾られます。
神聖な儀式であるため、閼伽井屋とその周囲を浄めておくのでしょう。




閼伽井屋の入口
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閼伽井屋にいる伝説の鵜 [う] と注連縄
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仏餉屋の入口
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良弁杉の注連縄も新調されます。
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次第香水を頂く



3月11日、<日中>上堂の際、童子たちは根本香水 [こんぽん こうずい] を入れる香水瓶とこれ収納する箱を持ちます。
<日中>の勤行のあとに、次第香水作法があるためです。


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 「日中の勤行後、(練行衆は)香水瓶を持って内陣北面に集まる。
  司が須弥壇の下にある香水壺から根本香水を汲み、和上から順に香水を注ぎ頒ける。
  根本香水を頂くことができるのは、当年の参籠衆だけである。」 (※)



香水壺は須弥壇の下に5個あって、そのうちのひとつが根本香水用です。
根本香水は、修二会が始まった時から汲み足し続けられてきた香水で、
当初の水が存在し続けるためことのほか大切にされています。
ほかの壺には前年のお水取りで若狭井から汲まれた水 (次第香水) だけが入っていて、
翌12日深夜のお水取りのために壺を空ける必要があるため、壺から香水が取り出されて関係者に分けられます。
その一部は参拝者にもおすそ分けされます。


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(おそらく) 何も足さない、何も引かない、ピュア100%の御香水。
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霊験あらたかな御香水をぐいと飲み干しました。
手のひらに少し取って、頭にも付けました。
最近、人や物の名前がすっと出てこなくて。(泣)




なお、二月堂受納所では、次第香水を二月堂の湯屋の井戸水で割ったものを小瓶に入れて販売しています。(通年)



※参考文献
  『東大寺お水取り -二月堂修二会の記録と研究-』堀池春峰著、1996年5月1日、普及版初版第1刷、小学館




≪余談≫

 もうじき、お水取りの時間。


修二会聴聞記(2018年3月3日)続々




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〔散華〕

 <初夜>の散華行道は、重々しく唱え、ゆったりと行道します。
 いつまでやっているのだと思うぐらい、けっこう長くやっていますので、
 よく知らずに物見遊山的に来ている人は飽きて途中で退堂してしまいます。
 そうしてもらったほうが、ありがたいですが。。。
 一方、<後夜>の散華行道は賑やかで、大好きなのですよ。
 練行衆が足並みを一斉にそろえて、差懸を鳴らしながら行進。
 まるで地面を踏んで春をたたき起こす 「春起こしの行道」 ですね。
 足踏みといっしょに唱えるのは、

    ーぅーっおーぁーぃ
    ーぃーじゅ
    ょーぜー
    ーぃーぃりき
    ょーじょっ  (繰り返し)

 大太文字部分は足踏みタイミング。
 対応する漢字は、

      光明熾盛 「照十方
      摧滅 「三界魔波旬
      抜 「除苦悩観世音
      「現切大神力

 なのですが、読みは 「 部分が頭に来る感じです。
 
 波旬 [はじゅん] は、仏道修行を妨げる魔王のこと。
 いわば、ダークサイド。
 光明が光り輝いて十方を照らし、三界の魔王・波旬を破滅させ、
 苦悩を取り去ってくれる観音様って、そりゃあ、すごいんだから!
 みたいなことでしょうか。(文才無く、すみません)



〔五体〕

 ナムカンの宝号の最後で、練行衆のひとりが五体人として内陣から礼堂に出てきて
 五体板に膝を打ち付ける作法(五体作法)があります。
 今回拝見した佐保山暁祥師の打ち付け方が見事で、細身ながら大きな音を響かせていました。
 五体投地の名人と言われた父・佐保山堯春師の血筋だからでしょうか。





≪余談≫

 下七日の特定の日にしか聞かれないフレーズを聴くのも、また楽しみです。

 突然、「ちゅーや しゅご ぐんだり みょーおー (昼夜守護軍荼利明王)」と叫ぶこともあれば、
 「いさぎよき 補陀の都に 法の声 常に聞かむと 杖奉る 声奉る」、
 「父母を仏に成さむ よしをなみ 補陀の都に 杖奉る 声奉る」と、和語の歌が出てきたりします。
 達陀が終わったあとの 「なむ くぎょー くよー だったん みょー ほー (南無恭敬供養達陀妙法)」 は、
 堂内がざわざわしているときに唱えられるので、よく聞こえないかも。





下堂
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修二会聴聞記(2018年3月3日)続



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〔法華懺法〕

 <半夜>が終わるころ、小綱 [しょうこう] という役の方が礼堂にある燈明の二つ目の燈心に火をともし、
 法華懺法 [hokke-senbou] の準備をします。
 礼堂がそれまでより多少明るくなります。
 <半夜>が終わると、練行衆が内陣から礼堂に出てきて、畳の上に座ります。
 頭[とう]と呼ばれるリードボーカル役が五体板の一番北側の脇に座ると、「しーんけいれー」 と始めます。
 法華経の一部を読誦して懺悔するこの作法。
 ときどき錫杖をシャンシャンと、鈴をコロンと鳴らして、特徴的な節回しで唱えられます。
 聴き慣れない音読みは、漢音読みでしょうか。
 呉音読みに慣れた耳には、新鮮に感じられます。
   ※ 下記の(カッコ)部分は読みません。


   (一)心敬礼 [しーんけいれー]
    一切常住仏 [しょうせしょちぅぶううー]

   (一)心敬礼 [しーんけいれー]
    一切常住法 [しょうせしょちぅはああー]

   (一)心敬礼 [しーんけいれー]
    一切常住僧 [しょうせしょちぅそおおー]
    ・
    ・
    ・

 途中で和上が
     聖主天中天 [しょうしゅてんちゅうてん]
     迦陵頻伽声 [がりょうびんがせい]
     哀愍衆生者 [あいみんしゅせいしゃ]
     我等今敬礼 [がとうきんけいれ]
 と唱えたところで、当番の3人を残して残りの練行衆は休憩のため退堂します。
  (「迦陵頻伽」 のような美しい声を持ち、人々に憐れみを垂れる世尊を尊敬します、のような意味でしょうか)

 礼堂の3人は続けます。

    ・
    ・
    ・
    南無十方仏南無十方法南無十方僧
   [なむしほふなむしほはなむしほそ]

 初め聴いた時、なぜフナムシが出てくるのかと不思議に思いましたが、
 切れ目なく読まれるので、勘違いした部分でした。

    ・
    ・
    ・
    釈迦牟尼仏釈迦牟尼仏釈迦牟尼仏
   [せきゃぼちふせきゃぼちふせきゃぼちふううー]

 一般的な読みなら、シャカムニブ 。
 ほかにも、文殊師利菩薩は [ぶんじゅしりほさ]、弥勒菩薩は [びろくほさ]、
 観世音菩薩は [かんせいんほさ]、無尽意菩薩は [ぶしんにほさ]、普賢菩薩は [ほうけんほさ]、
 法華経は [はかけい]、妙法蓮華経は [びょうはれんかけい] と聴き慣れない読み。
 文字を見るとだいたい分かりますが、聴くだけではさっぱり分かりませんね。

 勤行の多くが内陣で行われるのに対して、法華懺法は礼堂で行われますので、
 礼堂を望む西の局で聴聞している人にはゴールデンタイムの一つでしょうね。

 なお、法華懺法は3月1,2,3,4,8,9,10,11日に行われ、5,6,7,12,13,14日はその代わりに 「走り」 が行われます。




(つづく)



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≪余談≫

 3月11日は東日本大震災が発生した日。
 2018年3月11日(日)午後2時30分から約30分、東大寺大仏殿で 「東日本大震災慰霊法要」 が厳修されます。
 式衆による理趣経の法要で、震災で犠牲になられた方々を追悼供養し、
 被災地の一日も早い復興を祈りますとのことで、都合がつけば大仏殿へお越しくださいとのことです。
 なお、地震発生時刻の午後2時46分には、鐘楼の大鐘 (奈良太郎) が撞かれるそうです。


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阪神エリア在住のおっさん。
時間を見つけては奈良めぐり。

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