平重衡を追う(54)~ 安徳天皇陵墓 (能勢町)



大阪府能勢町にも 「安徳天皇陵墓」 があります。

能勢町の野間地区は周囲を低い山に囲まれた盆地で、
地区西側の野間出野にある来見山 [くるみやま] の山頂にご陵墓があります。
山といっても、ご覧のとおり丘のような小山です。



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同心円状に石が並べてあり、その中心に墓石がある。
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登り口を見つけるのに苦労しました。
何日も人が入らなかったらしく、蜘蛛の巣を何度も払いのけながら荒れ気味の山道を行きました。
(山を下りてよく見ると、全身蜘蛛の巣だらけ)






来見山の南側には、岩崎八幡社があります。
祭神は、安徳天皇。

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この社殿の下は経塚だったようで、養和元年(1181)の銘がある経筒、鏡などが出土しているとのこと。
(現在は東京国立博物館で保管されているとのこと)









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登り口の門をくぐって階段を上った先にある小さな社殿の脇には、
「安徳天皇 御霊蹟地 岩崎八幡社」 と表書きのあるチラシが置いてあり、
以下のようなことが書かれていました。


(抜粋・要約)
     寿永四年(1185) 3月24日、壇ノ浦の戦いで平家は滅びたが、二位の尼の計らいで安徳天皇はご潜幸になった。
     従者4名に付き添われて石見、伯耆、但馬の国を経て、その年の6月15日、ここ摂津国能勢の野間郷に入られた。
     岩崎八幡社は安徳天皇が潜幸されたところである。
     しかし翌年の文治二年(1186) 5月17日朝、この地で崩御された。
     ご遺体は日ごろお出かけになっていた来見山に埋葬された。云々。
   以上のようなことが、文化十四年(1817)にこの村の辻勘兵衛宅の屋根葺き替えの際、
   棟木に吊るされ竹筒から発見された健保五年(1217)の「経房遺書」に記されていた。
   ・・・・


「経房」 とは、従者のひとり、藤原経房のこと。有名な藤原経房とは別人のようです。
岩崎八幡社の年中行事には御命日法要があって、毎年5月17日に行われるようです。









野間地区の東側にある野間大原には、来見社 [くるみしゃ] という小さな神社があります。
祭神は同じく安徳天皇。

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京都の大原には建礼門院、能勢町の野間大原には安徳天皇。
大原つながりは、単なる偶然か?


来見社の前から西を見ると、集落を見下ろす位置にあることが分かります。

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安徳帝陵墓のある来見山や、さらに遠くには有馬の山並みも望めます。
(右のほうには小さな天文台がある)




安徳天皇の摂津国潜幸は伝説の域を出ないといえばそれまでですが、
安徳帝を祀る里人が今もこの地におられるという驚き。
しかも源氏発祥の地・多田がすぐ近くあるという不思議。



安徳天皇陵墓 (大阪府能勢町)








≪余談1≫

  野間地区の中心部に、野間の大ケヤキ (国指定天然記念物) があります。
  樹齢1000年以上。
  幹回りが14メートルもある巨木です。
  あまりの大きさにびっくりです。

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毎週土日に青空カフェが大ケヤキ前で営業しているそうです。(写真左側の屋台)





≪余談2≫

  地図を見ると、野間大原の来見社と野間の大ケヤキのほぼ中間に天王山神社があり、
  気になったので立ち寄ってみました。

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  由緒書がなく、詳細不明。
  あくまで妄想ですが、祭神が安徳天皇で、天皇さんの神社が天王山神社と呼ばれるようになったのかも。







※ 能勢町の野間地区から黒川地区へのんびり歩いたこの日(10月15日)は、久しぶりの抜けるような青空。
  コスモスやダリヤの花が沿道に咲き、刈り取りを待つ稲田も黄金色に光る中、気持ちの良いハイキングでした。



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平家黎明さん、こんばんは! 2

こちらこそ、ありがとうございます。
何かと話題から脱線しがちなブログですが、今後もよろしくお願いいたします。
Facebookのほうも、いつも興味津々で拝見してます!

ご返信と、そして史蹟紹介のサイトもご覧いただき、ありがとうございます!!
順番に色んな場所を訪れたいと思います。
なむさいじょうさんのブログも参考にさせていただきますね。

平家黎明さん、こんばんは!

コメントありがとうございます。

能勢町にはこのほかに、名月姫や松王児童(こでい)=松王丸の墓所もあります。
今回都合で立ち寄れませんでしたが、源氏発祥の地(多田)が近いのに、平家がらみの伝説があるのが興味深いですね。
機会があればぜひ訪問してください。
そして 黎明さんの「源平ゆかりの史蹟紹介」 サイトにアップしてください。
楽しみにしていま~す!

おはようございます。
能勢町の安徳天皇陵、前から気になっていたのでブログ嬉しいです!
道は荒れていてもお墓は綺麗にされている様子ですね。
登山口がどこにあるのかも気になるところです。
ここにもいつか訪れてみたいと思います。
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阪神エリア在住のおっさん。
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