水取や氷の僧の沓の音




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松尾芭蕉が東大寺二月堂の修二会に訪れたのは、江戸時代の貞享二年(1685) 2月でした。
そのときに詠んだ句:


       二月堂に籠りて

     水とりや 氷の僧の 沓のおと


『野ざらし紀行』 に載っているこの句。
後年に書かれた芭蕉自筆の 『甲子吟行画巻』 にも載っていて、
「おと」 が 「音」 と漢字表記になったほかに違いは無いことから、
よく見かける 「籠りの僧」 は違うということになります。

今年2017年の修二会で和上を務める平岡昇修師のお話では、
芭蕉のこの句によって 「お水取り」 が二月堂修二会の通称となるきっかけになったようだとのことです。

なお、貞享二年の修二会では、大勧進・公慶上人が練行衆の咒師として参籠したので、
芭蕉は上人と言葉を交わしたかもしれませんね。



二月堂前の龍王之瀧にある句碑には、
「水取や 籠りの僧の 沓乃音」
と刻まれています。
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≪余談≫

※ 平岡昇修師のHP →

※ 今年2017年の修二会で大導師を務める橋村公英師のインタヴュー記事が
  JR東海 「うましうるわし奈良」 のサイトにありました。 →
  龍美堂の温かなおはぎ。まだ頂いたことがないゾ!

※ よく 「芭蕉翁」 と書かれているので、どれだけ年寄りなのかと思っていましたが、亡くなったのは50歳でした。

松尾芭蕉の墓 (義仲寺@滋賀県大津市)
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