ハイキング立ち寄り大明神 (29)



二月堂修二会で毎夜 “神名帳” で読み上げられる御霊さんの紹介。(その2)



● 井上内親王

   神名帳では、霊安寺御霊 [りょーあんじノごりょう] (440) ←神名帳で読み上げられる順番


  井上 [いのえ (いがみ) ] 内親王は聖武天皇の皇女で、光仁天皇の皇后。
  皇后を廃された井上内親王とその息子・他戸 [おさべ] 親王は、幽閉先 (現在の五條市) で
  宝亀六年(775年)4月27日に亡くなりました。
  二人とも同じ日に亡くなるという不自然さに、暗殺されたとの説が有力です。
  井上内親王57歳、他戸親王13歳でした。 (奈良時代にあっては、かなりの高齢出産ですね)
  その後、天災飢饉が相次ぎ、母子のタタリと怖れられ、慰霊のために霊安寺とその隣に御霊神社が創建されました。
  霊安寺は御霊神社の神宮寺でしたが、明治時代初めに廃寺となり、建物・仏像・仏具などは近くの満願寺に引き取られたため、
  現在は御霊神社だけが残っています。



井上内親王・宇智陵 (五條市御山町)

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柿畑が広がる高台にあります。









御霊神社 (五條市霊安寺町)
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2017年10月21・22日、井上内親王生誕1300年祭が予定されています。
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寺院は消滅しても地名にその名が残っています。
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井上内親王陵










● 他戸親王

   神名帳では、木辻御霊 [きつじノごりょう] (446)


  井上内親王陵から北へ約600m。
  丘の上の小さな森が、他戸親王のお墓。
  お母さんに見守られているように思えます。


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背景は金剛山。








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他戸親王墓






≪余談≫
  井上内親王と他戸親王ゆかりの地を巡るのに参考になるイラストマップ。
  今年2017年、井上内親王の生誕1300年にあたり、五條市が製作したもの。 (新聞記事 →

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お母さんがいつも近くにいるから安心だね。







● 県犬養広刀自

   神名帳では、普光寺御霊 [ふこーじノごりょう] (442)


  県犬養広刀自 [あがたの いぬかいの ひろとじ] は、聖武天皇の夫人。
  子は井上内親王・不破内親王・安積親王、孫は酒人内親王・他戸親王・・・・。
  広刀自さんは天平宝字六年(762) 10月14日に亡くなっています。
  ご自身は不自然な亡くなり方ではなさそうですが、子や孫の多くは非業の死を遂げたり、不幸な人生を強いられました。
  あの世で悲嘆に暮れ、子や孫を不幸に陥れた者を恨んでいて、タタラれるに違いないと
  心当たりのある者は震え上がったのでは?
  それにしても、広刀自さんの墓所はどこにあるのでしょうか?




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