修二会を支える二人の青年



籠たいまつが準備されていました 2013.3.9





司馬遼太郎の『街道を行く』の「奈良散歩」篇に、東大寺に関わる二人の青年の話が出ています。

その一人のUさん。
出身の信州から東大寺塔頭の知足院さんを訪ねるくだりは、“江戸時代のようなはなしである”と語られ、修二会で駆士(くし)をつとめるようになったのは、“御伽草子(おとぎぞうし)にでも出てきそうなはなしである”と、感動的な紹介がされています。

もう一人のHさん。
修二会の創始者である実忠和尚の天平時代から代々東大寺に仕えてきた家系というので、ただただ驚きです。

先日の3月3日、修二会の深夜の行が終わりに近づいたころ、二月堂にいたワタクシは外陣でUさんに遭遇し、軽く会釈を交わすことができました。
毎年、修二会でUさんとHさんのお姿を拝見すると、とてもうれしく思います。
※お断り:司馬遼太郎が取材したときの二人の青年の話はずいぶん前のことなので、お二人とも今は立派なおじさんです。

ところで、「奈良散歩」篇に書かれた二人の青年をなぜ見て分かるか。
NHKで放送された紀行ドキュメンタリー『街道を行く』の「奈良散歩」篇に、お二人が登場していたからです。
録画をときどき再生して見ているので、自然に覚えてしまいました。

そしてこのドキュメンタリーには二月堂内陣でお勤めをされている故佐保山堯春師のお姿が比較的多く映っていて、けっこう貴重な映像だと思います。
その堯春師のご子息は今年の修二会で5回目の参籠となり、3月5日夜、過去帳の読み上げを初めて行ないました。→
過去帳の最後のほうには堯春師の名前もあったそうで、さぞかしお喜びのことだったでしょう。





今日3月9日は、<日中>と<日没>を西の局で聴聞しました。
堂内を早春のそよ風が吹き抜けていました。



製作途中のだったんたいまつ 2013.3.9



食作法の直前の参籠宿所で 2013.3.9








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★ハミさん、こんにちは!
ありゃ~、それは残念残念、すれ違いでしたね。
授戒の件、日数が違うのですか。
まだ聞いたことが無いので、楽しみが増えました。
修二会に行くたびに、新しい発見、出会いがあります。
やめられませんね。(笑)
★「な」さん、こんにちは!
「な」さん?・・・・どなたか察しはつきますが。(笑)
ええ、とても心地よい二月堂でした。
局で隣に座っていたご婦人、声明の心地よさもあってか、舟をこいでいらっしゃいました。
食作法前に垣間見える練行衆のみなさんのくつろいだ表情。
これがまたええ感じです。
ただ9日は天気が良かったせいか花粉と黄砂の攻撃に遭い、
当初予定していた<初夜>聴聞を諦めて帰りました。

たいちょ!「おはようございます
このところ春めいておりましたので
心地よい二月堂でしたでしょう。
>食作法の直前の参籠宿所で
好い表情の写真ですね^^

隊長! 残念 すれ違いです 7、8日に聴聞してきました。
授戒も聞いてきました、その中で一つ発見 上七日と下七日の授戒は
戒を守る日数がちがうのですね、本当にお水取りって複雑です。
駆士のUさんは局にも気を使ってくださる優しい方です。
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なむさいじょう

Author:なむさいじょう



阪神エリア在住のおっさん。
時間を見つけては奈良めぐり。

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