井上内親王の俤を訪ねて五條へ (1)



五條市へは、藤原武智麻呂・仲麻呂、平重盛、三勝半七、天誅組、吉田松陰、一ツ橋、まことちゃんなどのキーワードで
何度か訪問しました。
今回の訪問のキーワードは、今年2017年に生誕1300年を迎える井上内親王です。
以前の記事 「ハイキング立ち寄り大明神 (29)」 で二月堂修二会との関連を紹介したので一部重複しますが、
ほかにも立ち寄ったところがあるので、改めて記します。



井上 [いのえ (いがみ) ] 内親王。
聖武天皇の第一皇女で、光仁天皇の皇后になったものの、
光仁天皇やその同母姉の難波内親王を呪詛したとして、息子の他戸 [おさべ] 親王とともに
現在の五條市に配流されました。
その幽閉先で、宝亀六年(775年)4月27日に亡くなりました。
井上内親王57歳、他戸親王13歳でした。
二人とも同じ日に亡くなるという不自然さに、暗殺されたとの説が有力です。

その後、天災飢饉が相次いだため母子のタタリと怖れられ、慰霊のために霊安寺とその隣に御霊神社が創建されました。
霊安寺は御霊神社の神宮寺でしたが、明治時代初めに廃寺となり、建物・仏像・仏具などは近くの満願寺に引き取られました。
御霊神社〔本宮〕は現存しています。
さらに、分祀された御霊神社が同じ五條市内に20数社もあるそうです。

御霊神社〔本宮〕では、今年の10月21・22日に井上内親王生誕1300年祭が予定されているとのことです。




JR五条駅に着くと、五條市のマスコットキャラクター、ゴーカスター ( ゴーちゃん・カッキー・星博士 ) がお出迎え。

201703187987A.jpg



駅前の観光案内所で、井上内親王ゆかりの地を巡るのにうってつけのイラストマップを入手。
井上内親王の生誕1300年にあたって、五條市が製作したものだそうです。

201703187988A.jpg





201703187989A.jpg

(イラストマップに関する新聞記事 →







■ 宮前霹靂神社

  井上内親王が奈良からこの地に流されるとき、身ごもっていたという言い伝えがあります。
  (年齢が年齢だけに実話とは思えませんが)
  幽閉される前に立ち寄って、安産祈願したと伝わるのが、宮前霹靂神社。
  [みやさき かんとけ じんじゃ] と、いわくありげな読みです。
  「霹靂」 は一般的には [へきれき] と読み、雷のことですが、
  むかしは落雷のことを 「神解け」 [かみとけ/かむとけ] とも言っていたので、
  [かんとけ] はそこから来ているようです。


宮前霹靂神社 (2011.10.2参拝)

201110028703A.jpg








201110028698A.jpg








201110028702A.jpg


  金剛山東山麓の五條文化博物館の近くにあり、産屋峰 [うぶやみね] という丘に鎮座します。
  現在は、安産の神様になっているそうです。
  このあたりの 「産屋峰」 、「荒坂」 という地名も、井上内親王伝説に由来するようです。
  宮前霹靂神社はイラストマップには載っていませんが、ゆかりの場所としてぜひ訪れておきたいところです。






■ 聖神社

  井上内親王が幽閉された地に鎮座する 聖 [ひじり] 神社。


201703187945A.jpg








201703187944A.jpg


  なかなか見つけられず、苦労しました。
  この小さな祠のあるあたりは現在は五條市須恵2丁目ですが、須恵の井上町とも呼ばれるところだそうです。






■ 火雷神社

  配流されるときに身ごもっていた井上内親王が産んだ子は、
  のちに母と兄のうらみを晴らすために雷神になったという言い伝えがあります。
  その雷神が火雷 [ほのいかずち] 神で、他戸親王墓の北東約650mあたりにある火雷神社で祀られています。


火雷神社

201703187910A.jpg

道に迷ってしまい、地元の方に教えていただいて、なんとかかたどり着けた。






201703187906A.jpg







火雷神社近くから金剛山を望む
201703187904A.jpg


  他戸親王を背負った井上内親王が、この神社の北側を流れる吉野川に身投げしたとの言い伝えもあるそうです。



関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

検索フォーム
プロフィール

なむさいじょう

Author:なむさいじょう



阪神エリア在住のおっさん。
時間を見つけては奈良めぐり。

※2013年までの過去記事は本サイトへインポート後、一部を除いてリンクの更新等を行なっておりませんので見苦しい部分があります。ご了承ください。
※過去記事へのコメントも歓迎。

最新記事
最新コメント
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSリンクの表示
QRコード
QR