「ひょうごの美ほとけ」展



姫路市の兵庫県立歴史博物館で開催中の 「ひょうごの美ほとけ」 展。 →


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広い兵庫県のあちこちから集められた仏像を中心に、白鳳時代から江戸時代まで順に紹介されています。
本来は33年に1度だけのご開帳となる仏像 (丹波市山南町の岡本区が管理する薬師如来坐像) も
今回特別に出陳されています。

奈良国立博物館で開催された白鳳展に出陳されてもおかしくないような白鳳仏が4点も。
かわいらしいシャカタンもある。




以下、図録の解説を参考にメモ。

奈良博の快慶展に出ている八葉蓮華寺の阿弥陀如来立像 (快慶作) によく似た阿弥陀如来立像 (加西市小谷区) は、
快慶工房の作。

地蔵菩薩立像 (成徳寺、丹波市柏原町) は、奈良西大寺を中心に活躍した仏師善円の作の可能性が高い。
このお地蔵さん、像底に 「長泉山」 と朱書があるそうですが、これは奈良県宇陀市の徳源寺の山号なので、
宇陀から丹波へ移った仏像のようです。
宇陀松山藩主の織田家がお家騒動の責任を問われて、丹波の柏原へ転封されたことに関連がありそう。

阿弥陀如来坐像 (萬勝寺、小野市) は、俊乗房重源の 『南無阿弥陀仏作善集』 の播磨別所の項に記載のある
長尾寺の半丈六阿弥陀像に該当する可能性がありそうです。

運慶工房の作品らしい仏像も出ている。

などなど、興味深い内容が盛りだくさんです。



展示コーナーの最後には、重源さんによって建立された小野市の浄土寺 (播磨別所) の浄土堂が解体修理された際に
取り外された破損部材が展示されています。
この部材を年輪年代法によって調べたところ、周防国 (今の山口県) の徳地で伐採された用材であることが判明。
徳地の木は東大寺再興のためだけではなく、播磨別所の造営にも使用されていたのです。


浄土寺浄土堂 (小野市)
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このお堂に中に、快慶作の巨大な阿弥陀三尊像が安置されています。





奈良博の快慶展との接点もあって、見ごたえがありました。
こちらの展覧会の期間最終日は快慶展と同じく、6月4日です。

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≪余談≫

 博物館の別の展示コーナーに、江戸時代の地獄絵図の複製がありました。
 ワタクシがいっぱい描かれていました。

(一例)
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 奈良博の次の特別展は、源信。
 責められているワタクシの絵がいっぱい出てきそうなので、楽しみです!





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