「源信」展 (続)



奈良国立博物館で開催中の 「源信」 展。 (期間:2017年7月15日 ~ 9月3日)

8月8日から後期展示が始まりました。


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前期展示でのコメント に少し加えます。




【地獄草紙】 (奈良国立博物館)

  ・ 「糞屎泥」 の針口という虫が案外カワイイ。
  ・ 「鉄磑所」 でミンチになっているワタクシ。
  ・ 「膿血所」 で飛んでいる蜂のような虫は、最猛勝 [さいみょうしょう] と呼ばれます。
          高橋留美子の 『犬夜叉』 に出てくる最猛勝は、おそらくこの地獄草紙から採ったものでしょう。




【地蔵菩薩立像及び厨子】 (東大寺知足院)

  8月1日から展示されていますが、個人的には後期展示の目玉と思います。
  別名、「文使い地蔵」。伝説の概要は、こちらで →
  つい先日の7月24日に、知足院の地蔵会でお目にかかったばかりです。
  奈良博でも厨子に入った状態で展示されているのですが、
  驚いたのは、厨子の正面だけでなく左右両側面も開いていること。
  まさか厨子がこのような構造になっているとは。
  その側面に、地獄の絵が描かれています。
  数ある地獄図の場面から、美女に誘われて近づこうと鋭利な刃物の枝の木をよじ登り、
  ずたずたの血まみれになるシーンがなぜか選ばれて描かれています。
  知足院の地蔵会では厨子の正面の絵だけしか見ていなかったので、これはうれしい展示です。
  で、お地蔵さんはライトアップされていて、精緻な截金模様が非常に美しく見えます。
  もちろん、お地蔵さんの左右両側面も拝見できます。
  知足院の地蔵会では困難な照明と見る角度ですから、貴重な機会だと思います。




【法然上人絵伝】

  熊谷直実と勢観房源智の臨終のシーンが展示されています。
  どちらも平家ゆかりの人なので、平家クラスタは必見。

   ・熊谷直実:平知盛に仕えた後、源氏側に仕え、一の谷の戦いで平敦盛を討つ。後に法然上人の弟子となり、出家。
   ・勢観房源智:法然上人の高弟の一人。父は平師盛、祖父は平重盛、曾祖父は平清盛と伝わります。




ほかにもいろいろあるのですが、切りがないのでこの辺で終わります。
なお、後期展示期間中でも、展示替えや巻替えがありますので、要注意です。






≪余談≫

 東大寺の北にある五劫院。

201708091696A.jpg
(2017.8.9 参拝)



 毎年8月上旬は予約なしで参拝できます。
  (今年2017年は、8月1日・火 ~ 12日・土)

 こちらでも、地獄絵図が展示されていました。
 五劫思惟さんだけでなく、この地獄絵図も要チェックですよ。


五劫思惟阿弥陀如来坐像 (五劫院)
20120809-1-111.jpg




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