南山城古寺巡り2017 (1)



2014年に京都国立博物館で開催された 「南山城の古寺巡礼」 展は、とても印象に残る素晴らしい展覧会でした。
仏像などの寺宝を出陳したのは、京都府南部にある酬恩庵(一休寺)、寿宝寺、観音寺(大御堂)、蟹満寺、神童寺、禅定寺、海住山寺、現光寺、笠置寺、岩船寺、浄瑠璃寺で、奈良県民ではないワタクシから見たら、ほとんど奈良の寺院とみなしてしまいます。
この展覧会のサブタイトル 「祈りと癒しの地」 南山城に点在するこれらの古寺のうち、まだ参拝したことのなかった寿宝寺と現光寺へ行ってきました。




(1)寿宝寺

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  ※拝観は事前予約が必要です。



拝観のしおりから、由緒を要約。

- 文武天皇景雲元年(704) に創建と伝わる。
  古くは 「山本の大寺」 といい、七堂伽藍を備えていたが、度重なる木津川の洪水により、移転を繰り返した。
  享保十七年(1732)、現在地に移転し、明治の初めに近隣の寺々を合併した。
  平成九年(1997) に平成の大造営を行い、260年ぶりに改築した。 -


何といっても、こちらはリアル千手で知られている十一面千手千眼観世音菩薩立像です。
像高 169.1cm、榧材の一木造りで、彩色を施さない檀像。

201405019034A.jpg
( 「南山城の古寺巡礼」 展で)



手のひらのいくつかに、墨で眼が描かれています。
収蔵庫の扉を開けた状態の昼の表情と、扉を閉めて庫内照明に照らされた夜の表情を拝見させていただけます。
たしかに、表情が違って見えます。

リアル千手は寿宝寺のほかに、葛井寺と唐招提寺が有名ですね。



juhouji-shuinA.jpg





寿宝寺






≪余談≫

 寿宝寺境内の東隣りに、山本駅跡の碑があります。
 古代の主な街道の要所に置かれた駅家がここにあったようです。
 『続日本記』 和銅四年(711) 正月二日条に、「綴喜郡山本驛」 として記されています。

201711033170aA.jpg



(つづく)

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