源平ゆかりの高野山寺院 (2)



2.熊谷寺 [くまがいじ]

 蓮華谷にある寺院です。
 高野山参拝に来た法然上人 (圓光大師) や親鸞上人 (見真大師) が逗留したというこの寺は、
 阿弥陀如来を本尊としていて、浄土宗との関連が深い寺です。
 高野山の宿坊の中で、「寺」 が付くのは熊谷寺だけかも。
 熊谷直実 (蓮生) も逗留し、この寺に平敦盛の供養塔を建立して菩提を弔ったそうです。
 当初は智識院と称していましたが、のちに三代将軍・源実朝によって熊谷寺と改められたようです。

 法然上人、親鸞上人、九条兼実、熊谷直実の4人が集まって歌を詠んでいる様子を描いた 「歌会の絵図」 や
 毛髪を使って南無阿弥陀佛、南無大勢至菩薩、南無観世音菩薩の文字を織り込んだ 「阿弥陀三尊名号」 が寺宝にあり、
 現在、高野山霊宝館で開催中の 「高野山の名宝 ~ 平家物語の時代と高野山」 展で展示されています。

 一の谷の戦いで熊谷直実が平敦盛を討ち取った話は、『平家物語』 巻第九 「敦盛最期」 にあります。



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法然上人、親鸞上人、熊谷直実が庭前の井戸の水鏡で姿を映し、自らその姿を木像に彫ったと伝わります。
その井戸がこちら。
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圓光堂
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3体の木像は表門の横にある圓光堂に安置されています。









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2015年に参拝したとき、秘仏の本尊・阿弥陀如来さんがたまたま公開されていたので、本堂でお参りしました。
現地に行ってはじめて知る情報が高野山にはけっこうあります。







本堂
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平敦盛(左)、熊谷直実(右) 供養塔
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奥の院の参道沿いにある熊谷寺の墓地にて。




石塔には文字が刻まれています。


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    「■敦盛■■

          璘荘大居士

     元暦元年二月七日
           直實立」

と刻まれているのかな?

  “■敦盛■■” は、”為敦盛空顔” か?
  “直實立” の直後に、“之” があるかも。






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    「江州塩津城主
     為熊谷寺殿法力

          蓮生法師

     承久三年九月四日」

と刻まれているのかな?


※ 石塔の文字は素人判断の推測なので、本気になさいませぬように。

※ 使用した写真は2013年と2015年に撮ったものなので、現状と違っている可能性があります。




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(つづく)

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