修行体験ブッダニアに参加した!



大阪・ミナミにある三津寺 (通称、みってら) で、「修行体験ブッダニア」 というイベントがありました。


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西側は御堂筋に面し、北側や東側はビルに面した市街地の中の寺ながら、古刹なのです。



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行基が開基ということは。。。。。。やはり聖武天皇の勅願でした。
行基四十九院のひとつの大福院が前身寺院。



イベントでは、「声明・読経」、「お香」、「お茶」、「絵写経」、「座禅・念仏」、「ミナミ仏さがしツアー」 の
6つの修行体験コースが用意されていました。

 「声明・読経」 では、古仏が居並ぶ本堂で行われる法会に僧侶と一緒に参加できる。
 「お香」 では、焼香の作法を学び、様々な線香を利いて好みの線香を見つける。
 「お茶」 は、若手僧侶とお茶を楽しみながら、仕事や家庭などのモヤモヤを語り合う。
 写経と写仏を組み合わせた 「絵写経」 は、三津寺が昨年から始めた人気企画。
 「座禅・念仏」 では、黄檗宗や浄土宗の僧侶の導きのもと、精神統一をはかる。
 「ミナミ仏さがしツアー」 は水掛不動尊で知られるミナミ屈指の観光スポット・法善寺をはじめとする
  付近の仏教スポットを巡る。


修行体験というより、仏事体験といったほうがしっくりくる内容です。
全コースの体験は時間的に無理なので、「声明・読経」 と 「ミナミ仏さがしツアー」 を選びました。


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【声明・読経】

 1時間ほど気迫の読経と優雅な声明 [しょうみょう] の稽古をしたあと、
 “ブッダニア慶讃法会” という本番に参加するというもの。
 会場は三津寺の本堂で、参加者は40名ほどだったか。


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 <稽古1> 大般若転読

 大般若経600巻の転読です。
 机を前にして坐り、参加者ひとりあたり10巻の経本を読み上げます。
 実際には読み上げたつもりにするのであって、
 巻頭の経題を大声で読んだ後、折り本になっているお経の紙をぱらぱらと一方へ落とす速読 (転読) をやります。
 経題は、

    大般若波羅蜜多経 巻第■■■
    唐三蔵法師玄奘 奉詔訳

 と書いてあります。
 ■■■は巻の番号です。
 当然、1巻ごとに数字が違います。
 叫ぶ感じで、

    だあーい はんにゃはらみたきょー かんだい ■■■
    とーの さんぞーほーし げんじょー ぶじょーーやーーっく

 と大声で読んで、左手で受け持った経本の表紙側を右手で持って扇を開くようにし、
 左手側の経本の紙をぱらぱらと右手側へ落とします。
 このとき左手を右手より上の位置にして、流れるように落とします。
 落とし終わったら、

    降伏一切大魔最勝成就
    ごうぶく いっさい だいま さいしょう じょうじゅ

 と言って、経本を机にバチーンとぶっ叩きます。
 これを10巻分やります。
 初めてなので大声を出すのに照れがありますけど、経本の紙のぱらぱら落としは気持ちよかった。


 <稽古2> 声明 「四奉請」 [しぶじょう]

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 法要にあたって諸仏を招き入れるための祈りの声明。
 五線譜のような声明の資料をもとに、唱え方を丁寧に教わりました。

    奉請十方如来 入道場 散華楽 ・・・・
    ほうぜいしほうじょらい じとうちょう さんからく ・・・・

 出だしの音程は 「ラ」 だそうで、ピッチパイプで音程取りされたので驚いた。
 漢音読みが特徴ですね。(普段、我々が読む漢字は呉音読みが多い)
 東大寺修二会の声明で、大咒願の 「大日如来・・・」 を 「たいじつじょらい・・・」 とやるのも漢音読み。


<ブッダニア慶讃法会 (本番)>

 次第
 ・入堂 (ほら貝)
 ・四奉請
 ・導師振鈴
 ・願文 (法会を執り行う趣旨を述べる)
 ・大般若転読
 ・観音経偈文
 ・般若心経
 ・念仏 ( 「南無阿弥陀仏」 の繰り返し)
 ・廻向 ( 「願以此功徳 普及於一切 我等與衆生 皆共成佛道」 )
 ・退堂 (ほら貝)

 入堂した若手の僧侶は10名ほどだったでしょうか。
 いろいろな宗派の僧侶が参加されていて、各宗派のやり方が入り混じった、珍しい次第の法会です。
 四奉請と大般若転読では、ワタクシも稽古の成果を披露。
 ただし、「降伏一切・・・」の唱え忘れ多し。
 観音経偈文、般若心経、念仏、廻向も唱和し、30分ほどで法会終了。
 貴重な体験をさせて頂きました。

 ところで、四奉請で “散華楽” を唱えるところで散華が撒かれましたが、
 法会後、参加者の多くが散華に興味を示さず、拾わないのに驚いた。
 余分に拾った散華を後ろにいた人に渡そうとしたら、「これ何ですか?」 などと言われ、もっと驚いた。


ブッダニア慶讃法会 スペシャル散華
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【ミナミ仏さがしツアー】

 三津寺ご住職の先導によるミナミの見仏ツアーです。
 本拠の三津寺を皮切りに、厄除け地蔵尊・水子地蔵尊、出世地蔵尊、浮世小路の一寸法師大明神神社、
 法善寺・水掛不動尊、光明地蔵尊、三津寺墓地 松林庵(三勝・半七供養塔、安井道頓墓所)を順に回りました。

 ご住職に続いて迷える者たち20名ほどが、大勢の人で賑わう道頓堀かいわいをぞろぞろ歩いている様子は
 不思議に見えたかも知れません。
 ミナミの繁華街の片隅に点在するお地蔵さんたちに、普段は気付くことなく通り過ぎてしまいがちですが、
 地元の歴史に詳しいご住職や祠を管理されている方の話を聞いて、それぞれの由緒が分かり、
 大変勉強になりました。

 法善寺では法善寺のご住職からありがたい法話がありました。




厄除け地蔵尊・水子地蔵尊
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一寸法師大明神神社
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一寸法師がお椀の舟に乗って道頓堀川を下った話にちなんでできた、とてもちっちゃい神社。








ザ・ミナミ 法善寺
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今回のイベントのために、普段見られない阿弥陀さんも特別開扉していただき、拝むことができました。


水掛不動尊
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法善寺由緒資料と水掛け不動シールをいただきました。


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ツアー最後の訪問地、三津寺墓地 松林庵
(墓地で暗かったので、以前訪問した際の写真で代用します)

三勝と半七 供養塔
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三勝と半七の心中事件を題材にした芝居 「艶姿女舞衣」 [はですがた おんなまいぎぬ] がヒットし、
興行主が舞台の大入りに感謝して建てたのだそうです。
その後、縁起がいいと考えられたのか、演劇関係者などが塔を削り取ってお守りにしたため、
今のような塔の姿になったとのこと。



安井道頓墓
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道頓堀の開墾者。
掘削作業中に大坂夏の陣があって、入城して討死したのだそうです。




今回のイベントに参加して、貴重な体験をさせていただき、そして貴重なお話を伺うことができて、
大変有意義な時間を過ごすことができました。
ありがとうございました。
このような参加型の仏事イベントがあれば、また参加してみたい。


※ 今回のイベントの主催は、宗派を超えた若い僧侶たちのグループ 「フリースタイルな僧侶たち」 ( HP →
  と朝日新聞。

※ 朝日新聞にこのイベントの記事がアップされました。 →


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