良弁杉



東大寺にある手水舎のなかでも、かなり立派な二月堂の手水舎。
江戸時代に作られたこの手水舎には、東大寺の開山で、初代別當をつとめた良弁 [ろうべん] 僧正の伝説が彫られていますよ。


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鷲にさらわれる赤子(良弁さん)
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親に会いたいと祈る良弁さん
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※ 良弁僧正の高弟で、二月堂修二会の創始者の實忠和尚が、難波津で小観音さんを迎えている場面かも?







二月堂の杉の前で、母親と30年ぶりに対面する良弁さん
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良弁杉と二月堂
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現在の杉は昭和時代に植えられた3代目。






二月堂に奉納された絵馬にも、感動の母子対面図があります。

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※ うしろでダッタンやってますので、良弁さんの背中が熱そう。








国立文楽劇場で行われている 平成30年初春文楽公演
その第二部の 『良弁杉由来』 は、良弁さんの伝説をもとにしたお芝居です。
昨年末 (2017年12月22日)、出演者の皆さんが二月堂で成功祈願をされました。 (記事 →
この記事にある良弁杉前での記念写真、左から、
  狹川普文師(東大寺別當)、吉田和生氏(文楽人形遣い)、狹川宗玄師(東大寺長老)、
  平岡昇修師(上院院主)、豊澤富助氏(文楽三味線)、竹本千歳太夫氏(文楽太夫)。
吉田和生さんは昨年、重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されました。




さて、国立文楽劇場。

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舞台上部には、初春公演恒例のにらみ鯛と絵馬の飾り付け。

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絵馬の 「戊戌」 は、狹川普文師の揮毫です。
エントランス・ロビーにも小型の絵馬があり、修二会(お水取り)のご祈祷申し込み用紙もしっかり置いてありました。

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『良弁杉由来』 は、「志賀の里の段」、「桜の宮物狂いの段」、「東大寺の段」、「二月堂の段」 で構成されています。
クライマックスは 「二月堂の段」 の母子再会の場面で、あちこちからすすり泣きが聞こえました。
千歳太夫さんの泣き叫び(もちろん嬉し泣き)につられて、ワタクシも思わず目頭が熱くなり。。。


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初春文楽公演第二部のふたつめの演目は、『傾城恋飛脚』 の 「新口村の段」。
近松門左衛門の 『冥途の飛脚』 の派生作品で、こちらも奈良が舞台のモデルです。
梅川ちゃんの 「。。。奈良の旅籠屋三輪の茶屋。。。」 が聴けました。

近鉄・新ノ口 [にのくち] 駅近くには、忠兵衛の供養碑がある善福寺や忠兵衛の実家(跡)があります。

新ノ口駅近くで
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公演の休憩時間に、舞台から出演者による手ぬぐい撒きがあり、竹本織太夫さんが投げた手ぬぐいをゲット。

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≪余談≫

良弁さん自筆のサイン


(図録から拝借)

奈良時代の実在の人ですが、こういうものが残されていると、ぐっと身近に感じます。
「辨」 ではなく、「弁」 を使っていますね。



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かすがさん、こんばんは!

コメントありがとうございます。

二月堂の手水舎の天井にある方位磁石のようなものや、二月堂前の良弁杉の幹にある注連縄(→あまり気付かれていない)も要確認ですよ。

初春文楽公演は、1月25日までやっていますから(1月15日は休演)、都合つけばぜひ。
特に第二部はまだ席に余裕ありそうですから。

> ホントどんな方なのかわからないです
変なおっさんです。(笑)

おつかれさまです

二月堂の手水舎の彫り物、面白いですね。
全然注目したことないので、2月?に行く時に確認しようと思います。

それにしてもこんなことご存知だなんて、相当研究されてる方なのでは?(*・〜・*)

文楽の良弁杉の出し物、見に行けるはずでしたが、予定が変わってダメになりました。
お正月飾りとか、手拭い撒きとか、メッチャ羨ましいです。

文楽関係者にも詳しいなんて、ホントどんな方なのかわからないです(つω`*)
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