「糸のみほとけ」展など


奈良国立博物館の「糸のみほとけ」展。(2018年7月14日~8月26日)
ようやく観ることができました。



201808254621A.jpg





拡大すると、
201808254621B.jpg
刺繍っぽくデザインされた字ですね。





201808254623A.jpg




ネットなどでいろいろな感想が出ていますので、
ワタクシはあまり注目されていなさそうな作品に対する感想などを少々。
(一部、図録を参考にしています)




【東大寺要録 巻第八】 (出陳番号 33)

  かつて大仏殿の東側と西側のそれぞれに大曼荼羅(織物)が掛けられたことが記されています。
  記述によれば、東の曼荼羅は観自在菩薩像、西の曼荼羅は不空羂索観音菩薩像で、高さ約16.2m、幅約11.5m。
  大仏さんの高さに近く、巨大なものだったようです。
  (綴織当麻曼荼羅が縦約4m、横約4mなので、いかに巨大だったか)
  治承四年(1180)12月28日の南都焼き討ちで、焼失したらしい。
  一度、見たかったなあ、残念。
  (南都焼き討ち関連には食い付きます)



【刺繍不動明王二童子像】 (出陳番号 45)

  眺める位置を正面(角度0度)から次第に横へずらしていくと不動明王の体が輝きだして、
  左斜め60度あたりになると、燦然と輝いて立体的に見えたのがビックリでした。
  照明の妙ですな。



【刺繍九条袈裟貼屏風】 (出陳番号 71)

  木の下にいるウサギがとてもカワイイ。
  その下のほうにも、ゆる~い感じのウサギとカエルがいて、思わず顔がほころびます。
  このウサギ、壺のようなものの上に手を置いているのですが、どこかで見たと思ったら、
  【天寿国繍帳】 にいるウサギも同じような構図ではありませんか。
  何か決まりごとでもあるのでしょうね。



【刺繍阿弥陀三尊来迎図】 (出陳番号 93)

  使われている毛髪。
  黒髪のほかに、茶髪もある。



【刺繍八幡神名号】 (出陳番号 133)

  八幡神の使いのハト。
  お約束どおり、向かい合った一対のハトがいますよ。




織物や刺繍にはまったく不案内なので、いまひとつ理解できないことが多かったのですが、
根気が要る作業であることは素人にも分かりました。
こういったものを仕上げようとする気力は、篤い信仰心からきているのでしょうね。
展示後半にたくさん出てくる来迎図は、食傷気味でした。





≪余談≫

 同じ奈良博のなら仏像館。
 超VIPが来館中です。


釈迦如来座像 (室生寺弥勒堂)
Murouji-ShakaA.jpg
(チラシから拝借)




弥勒菩薩立像 (室生寺弥勒堂)
Murouji-MirokuA.jpg
(チラシから拝借)



 弥勒堂の改修工事に伴って、一時的に奈良博に寄託されているもの。
 工事は2019年3月末までとのことなので、そのころに山へ戻られるのではと推測。
 それまでは、なら仏像館で520円(特別展などは除く)で拝見できます。



 なら仏像館からその他に。。。


天神坐像 (初瀬・與喜天満神社)
YokitenjinA.jpg
(チラシから拝借)

 現地であの白洲正子が頼んでも見せてもらえなかった 「怒り天神」。


 数体展示されている阿弥陀如来立像の中に喉元内部に鈴がついているものがあって、
 今でも軽やかな音が鳴るそうです。
 一度、聞いてみたいものです。

 南都焼き討ちで焼失した東大寺大仏殿の焼け残りの柱材で造られた愛染明王坐像。
 焼き討ちのあった治承四年(1180)から76年後の建長八年(1256)に制作されたもの。
 その経緯は台座裏などに墨書されています。
 焼け残り材を捨てず、大切に保管した当時の人たちの気持ちに、思いを致したい。




地階にある記念撮影コーナー

201808254625A.jpg




201808254624A.jpg

上手すぎないのがいい。



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