平重衡を追う(7)~ゆかりのグッズ


【シゲさんゆかりのグッズ】

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(1) 「松蔭の硯」(當麻寺奥院)

  (図録から)
  

 奈良の當麻寺奥院の宝物館で展示されている「松蔭の硯」(まつかげのすずり)。
 『平家物語』では、奈良を焼き討ちしたシゲさんが捕らえられて
 京都で監禁されているときに、法然上人から戒を授かり、
 そのお礼に法然さんにこの硯を贈った、としています。




(2) 七弦琴(厳島神社)

  (図録から)
  

 シゲさん所蔵と伝わる七弦琴。
 奈良国立博物館で開催された「厳島神社国宝」展や
 神戸市立博物館で開催された「平清盛」展に出ていました。
 図録の解説では、シゲさん所蔵とする伝承の信憑性は確認できていない、とキッパリですが。




(3) 大仏さん(東大寺)

  

 もちろん、シゲさんが大仏さまそのものを持っていたわけではありません。

 2006年の奈良国立博物館「大勧進 重源」展の図録に、こんな記事が載っていました。

 「(重源上人はシゲさんの正妻の)大納言典侍の願いに応じ、
  大仏再鋳のための大炉に供養のため重衡が所蔵していた銀・銅製品を
  奉加することも許している」

 このエピソードは『東大寺続要録』に出ています。
 ところが、その後の記述には、
   寄進された重衡所蔵品を炉に入れて溶かそうとしたら、
   炉が爆発してしまった。仏さまの怒りがまだ収まっていないためか。
 などとあります。

  「深重之罪業尚漏如来之慈悲歟。」 (『東大寺続要録』造佛篇)

 でもこれは、爆発事故の原因をそのように結び付けただけで、
 実際には寄進された金属製品は溶かされたと思います。
 いまワタクシたちが拝んでいる大仏さまのどこかに、
 シゲさんの所蔵品が少しでも溶け込んでいると思いたいですね。
 大仏さまがこの世にある限り、シゲさんとスケさんの懺悔と祈りは続く訳です。
 また、重源さんが寄進を許したのもそういう狙いがあったのでしょう。


 しかし、さらし首の引き取りの件といい、シゲさん所蔵品の奉加の件といい、
 分け隔てなく慈悲深い対応をした重源さん。
 やはりすごい人だ。

  「よっしゃ、まかせなさい!」
  

 平清盛の孫で、平重盛の七男・平宗実が重源さんのもとで出家しているなど、
 重源さんは平家側との関わりが意外にあります。


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tag : 大納言典侍

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★かぎろひさん、こんばんは!
過分なお言葉、恐縮です。
好き勝手にやってますのでときどき脱線しますが、
少しでも楽しんでいただければ、幸いです。
シリーズはもう1回でいったん終わることにします。
ちょっとしつこかったかも知れません。
シゲさんゆかりの土産は、、、すぐにはアイデア出ませんねぇ。
東大寺の大仏殿限定で重衡グッズを扱っていれば面白そうですけど、
おそらくごく一部の人にしか理解されない恐れがありますね。

こんばんは!
シゲさんシリーズ、とっても楽しく(シゲさん、ごめんなさい)拝読しておりました。
ドラマチックで、大河ドラマになるのではと思いました。
スケさんの愛情、重源さんの慈悲、感動巨編になりそうです。
なむさいじょう脚本で、ぜひ売り出してください。
ブログのお手本としても推薦もの。
写真と文字とユーモアがうまくマッチして、私も参考にさせていただきまーす。
壇之浦を撮られたときはまだシゲさんシリーズの萌芽もなかったかと思いますが(笑)、撮りためて、ある日突然ひらめかれるのはさすが!
たわわな不成柿(爆笑)
シリーズまだいけますか。
シゲさんゆかりのお土産などあればうれしいのですが、さて・・・
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