大仏殿の多聞天の前




東大寺大仏殿の東側にいらっしゃる多聞天さん。
すぐ近くで盛り上がっている柱の穴くぐりのせいで、存在感が薄れて少々お気の毒なお像です。

が、広目天さんと同じようにいいお像だと思います。
横から見ると、風を受けて体が斜めになり衣の裾が翻って、かっこいい。



広目天さんを囲っている柵には江戸時代の筆跡がありましたが、この多聞天さんの柵には特に書き込みはありません。

しかし、多聞天さんの前の隅のほうに何かが。。。。。


     


燈篭。鉄製のようですね。脚部は木製。
願文があります。(間違っているかも知れません)

   
   奉寄進金堂
   多聞天宝前

   天下泰平四海寧一
   御武運長久山内静謐

   伽藍安穏仏法興隆
   大勧進主法体堅固

   諸従各々息災延命
   忠志一致諸願成就

   于時文化六己巳年
   冬十一月如意日

   大勧進小目代
   奈良定道孝敬白





「文化六年」は、1809年。約200年前です。江戸時代。
「于時」は、「時に」と読むそうです。
この灯籠は奈良定道孝さん(奈良定が苗字?)が、金堂(大仏殿)の多聞天さん用に寄進したものと分かります。
多聞天さんとセットものです。
片付ける場所が無くて、とりあえずここに仮置きされている、捨てるに捨てられない仏具と勝手に思っていましたが、違いました。
ここにあるべき灯籠でした。




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★白雪さん、こんばんは!
大仏殿だけではないですけど、視点を変えてみると意外なものがあるので、楽しいです。
この灯籠、重文かどうか分かりませんが、触れます。
次回、じっくり観察してみてください。
★かぎろひさん、こんばんは!
ほんまは一緒ぐらい。。。。大仏殿に入るときに入り口を破壊します。
文化財なんたら法違反で、即、捕まります。
如意輪観音さんの下、絵馬掛けのあるあたりから撮りました。
大仏殿では、いろいろな宝探しができて、楽しいです。

こんばんは!
何度も大仏殿を拝観されている方の余裕を感じます。
そして、多聞天さんの視線にビックリ。
多聞天さんと撮影者さん、まるで同じくらいの身長みたい(笑)
よほど遠くから撮られたか、何かに登ったか、ほんまは一緒ぐらい、とか。
大仏殿内、撮影自由だし、大らかでいいですよね。

こんばんは。
流石というか観察力の違いというか、いつも私などすーと見て流してしまうものなどを詳しく紹介してくださいますので、次回行った時には大変身近に感じ興味が倍増します。
あと何キロ絞ったらくぐられるかなど考えず、この灯籠をゆっくりジックリ見てみます。
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