東明寺の薬師如来




東明寺(とうみょうじ)は矢田丘陵の中腹にあって、矢田寺の北のほうにあります。
拝観には事前の予約が必要と聞いていたので、少し敬遠していたところがありました。
ところが、たまたま『巡る奈良 祈りの回廊』のパンフを見たら、秘宝・秘仏特別開帳の一環として、6月1日~20日に限って予約不要で拝観できると書いてあるではありませんか。


ということで、行って参りました。

近鉄郡山駅前から小泉駅東口行きバス(奈良交通)に乗って、「横山口」で下車。
そこから歩いて約30分。





ひっそりとした場所に建つこの小さなお寺は、舎人親王が開基の古刹です。
舎人親王といえば、天武天皇の皇子のひとりで、『日本書紀』の編集長ですね。

若い坊さん、丁寧に説明してくれました。

  持統天皇が眼病に悩まされていたため親王が回復を祈っていたところ、
  夢枕に老翁姿の白鬚明神が現れて、霊山に登って金鍋で霊井の水をすくって眼を洗うよう
  お告げがあった。
  そのとおりにしたら、持統天皇の眼病が平癒したので、感謝してこの寺を建てた。

寺を建てるときに基礎にその鍋を埋めたので、山号を鍋蔵山(かぞうさん)と言うのだそうです。
それと、眼を洗ったときに東のほうが明るく見えたので、東明寺と名付けられたとも。


本尊の木造薬師如来坐像、毘沙門天立像、吉祥天立像はいずれも平安時代の作で重要文化財です。

ここの薬師さん、精悍なお顔立ちをされています。
特徴としては、
・体の中心軸が向かって左側に少し傾いていること
・如来さんにしては、腹回りがかなりくびれていること
・できた当時は全身が朱色だったらしい(いまでも唇が赤い)

今の板光背を見ても分かりませんが、奈良博で赤外線写真を撮って調べたら、板光背に墨のみで描かれた唐草文様が浮き出たということです。

吉祥天さんの近くには、舎人親王の御影も飾られていました。

そうそう、本堂の拝観受付のところに「雷様のヘソ」が置いてありました。
若い坊さん、本当のところは良く分からないんですけどね~、とチラっと本音出し。
落雷除けや電気事故除けのお守りもあり、電気関係の会社の人が購入していくようです。
東明寺の「雷様のヘソ」伝説については、拝観のときに頂く栞に書いてありますので、そちらを見てください。(笑)

機会があれば、もう一度訪ねてみたいお寺でした。


本堂


本堂



ダンボ、いた。(本堂)



庫裏近くの土塀







帰りに立ち寄った郡山城の天守台跡から東を望む



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★白雪さん、こんばんは!
返事が遅くなりすみません。
この辺りはこれまであまり行ったことがありませんでしたが、歴史的にも興味深いところですね。行きたいエリアが増えました。
ぼちぼち蛍の時期ですね。たしかにあの辺りには蛍がいそうですが、最近はどうなんでしょうか。
矢田坐久志玉比古神社。
ハイ、行きました。
ウワサには聞いていましたが、まさかあんなところにあんなものが!という感じで、実物を見てビックリでした。
後日、アップする予定です。
矢田寺もまだ行っていないので、ぜひ行きたいです。

電車バスと乗り継いで行かれたとは凄いですね。
この近くに子供が小さい頃蛍を見にゆきました。
途中「矢田坐久志玉比古神社」があったと思うのですが、行かれたことがありますか?確か飛行機の神様だったと思いますよ。大変珍しいので何回か行きました。
この近くではこれから矢田寺のアジサイです。
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