金剛山越え葛城古道2

5月5日、金剛山を越えて葛城古道の一部をたどりました。(後編)

  ※前編→


金剛山から郵便道を下って高天滝に出たら、もうすぐ高天彦神社です。


<高天彦神社>





  祭神は高皇産霊尊(たかみむすびのみこと)。別名、高天彦神。
  ご神体は社殿の背後にそびえる白雲峯(高天山)。


ご神体「白雲峯」
(左下に社殿の赤い屋根が見えます)



  社殿の左側には土蜘蛛を埋めたとされる蜘蛛塚があります。
  土蜘蛛とは、朝廷側に歯向かった先住民のことのようです。
     


  神社の東の林の中にある蜘蛛窟。
  見つけにくい場所にあります。
  土蜘蛛の住みかだったところと言われています。
     

  葛城一言主神社の境内にも土蜘蛛塚があります。
  これらの塚は土蜘蛛の怨霊を封じ込めたものとの説がありますが、
  後年の人々が犠牲になった先住民を気の毒に思って建てた
  供養塚のようにも思えます。



<高天原>



  神話に登場する神様たちが住むとされる天上界が、橋本院の西側に広がっています。

  橋本院越しに東の山々を望む。
    



<朝妻>


  たまたま通りがかった朝妻という集落に小さな神社がありました。
    

  その近くに、「葛城氏と朝妻と近江坂田」と題する説明紙が掲示されていたのですが、
  とても興味深い内容でしたので、簡単にご紹介。

   ・古代、渡来系金属加工技術者集団の朝妻氏がこのあたりにいた。
   ・仁徳天皇の皇后は葛城襲津彦の娘である磐之媛で、
    磐之媛の子である允恭天皇は「朝妻の若様」を意味する
    雄朝津間稚子宿禰(おあさつまわくごのすくね)という名前。
   ・允恭天皇の后は近江国坂田郡出身の
    忍坂大中姫命(おしさかのおおなかつひめのみこと)。
   ・忍坂大中姫命の兄の意富富杼(おほほど)王は
    近江国坂田郡にいた息長(おきなが)氏や坂田氏の祖で、
    朝妻を名に負う允恭天皇は近江国坂田と縁が深い。



  息長氏の本拠地は今の滋賀県米原市あたりなので、地図を見ると、
  ちゃんとJR坂田駅があるし、なんと朝妻というところもある!
  朝妻氏は近江に移り住んだのでしょうか。興味は尽きません。

  ところで、御所の朝妻の近くに「五百家」という地名があります。
  「いうか」と読むのだそうです。
  知らない人は普通、読めませんね。イワクありげな地名ですね。



<かもきみの湯>


  朝妻から国道24号線に出ると、天然温泉「かもきみの湯」があったので入りました。
  青空の下、露天風呂は気持ちいー。
  いろいろなタイプの浴槽があります。
  カルキ臭がちょっと気になったけど、これだけ楽しめてワンコイン¥500はOKでしょう。


<バス>
  かもきみの湯の前にバス停あり。
  新宮から来た八木駅行きのバスに乗りました。
  整理券の番号は、なんと94

    

  近鉄御所駅前でバスを降り、近鉄で帰りました。
  「がんばろう 十津川村・五條市」

    



高天滝~高天彦神社~高天原~朝妻~かもきみの湯



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★らん♪ さん、こんにちは!
このバスに乗ってのんびり旅をしてみたいです。
ぜいたくな旅ですね。
復興には時間がかかりそうですね。
でも谷瀬のつり橋、果無集落、温泉。行ってみたいです。
 ※最近人の名前がなかなか出てきません。(笑)
★メグ さん、こんにちは!
かもきみの湯はけっこうお値打ち感がありましたね。
地産の出店もありました。
露天風呂から直接山は見えませんでしたけど、金剛・葛城山の懐に抱かれている感じがしました。
奈良でのハイキングでも、締めは温泉というパターンが多くなるかもです。
そうですね、平日のお天気のよいときに、お母様を連れて行かれるのもいいでしょうね。
のんびりできると思います。

新緑の季節
歩くのにはいい季節ですよね。
私も 久しぶりに馬見丘陵公園をゆっくり散歩してきました。
来るべく山歩きに備えて・・・足腰を鍛えておかなくては
(調子がちょっと良くなってきました )
昨日 車で御所の船宿寺へ ツツジの様子を見にいきましたが
今年は ツツジはあまり良くないようですね。 天理の長岳寺のも
いまいちでした。
境内に入らずに帰ってきました。
そのついでに かもきみの湯 下見がてら2階のお食事所でお昼を
食べました。 今なら 平日なら 食事限定2品とお風呂で 1000円
だそうです。 これお得だな~~と思って 
お風呂の方は 結構 利用されてるようですが
子供用の遊具のある公園は 誰もいませんでしたので
ちょっと久しぶりに滑り台を滑ってきました。
お尻 ちょっと痛かったけど 眺めは抜群でした。
母の日も近いことだし 平日に母を連れて行こうかなと思ったり
ここは 場所がいいですね。 後ろに金剛山 葛城山の山並みが迫っていて
露天風呂に入ったら気持ちいいでしょうね。

日本一の走行距離のバスですね。
一度乗ってみたいものです(^^)
新宮から十津川の川沿いは、まだまだ復興できていませんね~。
先日も通りましたが、まだ新宮では電線にゴミが引っかかってました。
歴史!とっても面白いのですが
すぐに忘れてしまいます。
この頭を誰かの頭と入れ替えないとイケんなぁ(´・ω・`)

★かぎろひ さん、こんばんは!
地元でのハイキングでは六甲山越えして有馬温泉で締めくくるパターンが多いのですが、奈良でのハイキングで温泉は今回が初めてでした。
露天風呂があるのがよかったです。
高天彦神社の素通りは残念でしたね。
蜘蛛塚を見て、歴史の表舞台から消え去った土蜘蛛と言われた人々がどんな生活を送っていたのか、とても気になりました。
佐味という地名も近くにありますね。
なるほど、金属のサビとの関連があるかもですね。
権力者は金属加工技術者を支配下に置いていたということですね。

こんばんは!
前編、後編とも楽しませていただきました。
大阪から山越えして奈良入りし、歴史風土を楽しみ、最後に汗を流す、な~んて、ぜいたくな理想的ハイキングなんざんしょ。
私もこの前、久しぶりに高天彦神社へ行ったというのに、素通り^^;
記事を拝読して、ああモッタイナイことをしたと思いましたよ。
あのあたり一帯は渡来系の技術集団が住んでいたようですね。
佐味の地はそのまま金属のサビを思わせますが、朝妻もそうだったんですね。
近江との関係も興味津々。向こうにも同じ地名があるのですか!
このあたりもまたゆっくり歩いてみたいものです。
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阪神エリア在住のおっさん。
時間を見つけては奈良めぐり。

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