冥途の飛脚・巡礼8[番外]



■ 近松祭



近松門左衛門の墓所(国指定史跡)がある尼崎市の広済寺と
隣接する近松公園内にある近松記念館で、毎年10月下旬の日曜日に行なわれる近松祭。
今年2013年は、10月27日にありました。


広済寺



広済寺本堂での法要後、本堂の東隣りにある近松の墓前で
墓前祭が執り行われました。

文楽人形は「梅川」ちゃんがお参り。



手を合わせます。
  


墓石の裏面には、「享保九年(1724)十一月二十二日」と没年が刻まれています。
  

ちなみに、表面には、
「阿耨院穆矣日一具足居士」と「一珠院妙中日事信女」が刻まれています。
(あのくいんぼくいにちいちぐそくこじ)は門左衛門の戒名で、
(いちじゅいんみょうちゅうにちじしんにょ)は奥さんの戒名です。
比翼塚ですね。

国指定史跡のもうひとつの近松の墓(大阪市妙法寺跡)と書体がほぼ同じなので、
同じ工房で同じ頃に製作された墓石かも知れません。



午後には、近松記念館のホールで
文楽「梅川・忠兵衛~傾城恋飛脚・新口村の段」の一部や、
人形劇、小学生による浄瑠璃、踊りなどのさまざまな出し物が演じられ、奉納されました。

近松記念館の1階では、近松ゆかりの品々が展示されていています。
さらに、近松作品に係わった文楽、歌舞伎、映画、タカラヅカの方々のサインも
陳列されていました。





このあたりの地名には「近松」はないのに、
建物や店の名前などに「近松」を入れたりして、大人気です。




こちらは「コープ尼崎近松店」
  


このあたりの県道41号はこう呼ばれている。
  







<余談>

同じ尼崎市の阪急塚口駅前にある近松モニュメントは、
愛用の硯を模した大きなモニュメントと、
曽根崎心中の床本の一部が刻まれた石碑です。

  

初めてこのモニュメントを見たとき、硯に見えなくて、
奈良・飛鳥の「鬼の雪隠」のパクリかと思いました。


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★かぎろひさん、こんばんは!
文楽協会の方も列席されていました。
近松記念館でのイベントには尼崎市長さんが来られて、
近松にちなんでこれからも尼崎の文化振興に努めます、
というようなご挨拶もありました。
そうそう、JR尼崎駅の周辺は、昔は猪名荘という東大寺領の荘園だったようですよ。
尼崎へ行くなら、阪神尼崎駅近くのアーケード街にも寄ってみてください。
面白いですよ。

こんばんは!
「近松祭」のご紹介、興味深く拝見しました。
シリーズの締めくくりに恰好ですよ。
へえぇ、文楽人形まで登場して、きちんと墓前祭が執り行われているんですねぇ。
尼崎も、駅で奈良行きに乗り換えるばかりで下車したことがなく、一度降りてみたいなあと思いました。
>「鬼の雪隠」のパクリ
あはは(大笑)
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