あべのハルカス美術館開館記念講演



あべのハルカス美術館。
オープニング特別展 東大寺 です。(2014年5月18日まで)

この展覧会の記念イベントで、奈良国立博物館の西山厚先生による講演が
2014年3月29日、あべのハルカス25階の会議室でありました。


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テーマは、「大仏開眼四度(よたび) 聖武天皇から公慶上人へ」

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史上4回あった奈良の大仏開眼。

各開眼時のキーパーソンである聖武天皇真如親王重源上人公慶上人を採りあげて、
聖武天皇の願いがどのように受け継がれてきたかというお話でした。



  すべての動物すべての植物がともに栄える世の中を作りたい

聖武天皇の大仏造立の目的です。

大仏造りに協力したいと、何の役にも立たないような一本の草や、
一握りの土を持って来た人にも参加してもらい、
そのことで皆が幸せになってくれればと願われた。

  “小さな力をたくさん集める”
大仏開眼ではいつもこの方針でした。
聖武天皇の願いに少しでも近づけようと。


先生が若いときの愛読書だったという辻邦生の『背教者ユリアヌス』から
聖武天皇の願いに通じる一文が紹介されたり、
また、大仏造立の講演を聴いた大学生からもらったという
聖武天皇の願いについての感想文も紹介されました。

幼稚園児に大仏さんの話をしたとき、園児に言われて感激した感想:
 “今日聞いたことは忘れません”

。。。そして今日、この講演で聞いたことは忘れないでください、
と講演を締めくくられました。


奈良国立博物館の職員として西山先生の最後のご講演でした。





<余談1> 真如親王(高丘親王)

 ずいぶん前に澁澤龍彦の『高丘親王航海記』を読んで、
 高丘親王(真如親王)に興味を持っていたところ、
 奈良で真如親王についての講演会があると知って聴講しました。
 それが、西山先生の講演を初めて聞いたときでした。
 そのときのレジュメを見ると、『高丘親王航海記』から一部抜粋した文章あって
 今回の最後の講演で同じ箇所が朗読されました。


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<余談2> あべのハルカスからの眺望

  25階からの眺望。
  画面奥に見えるのは、左から、二上山、葛城山、金剛山、岩湧山、・・・
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<余談3> あべのハルカス美術館 開館記念特別展「東大寺」

 あべのハルカス付近にたどり着いたものの、
 美術館のある16階へ行くエレベーターの乗り場をなかなか見つけられません。
 うろうろ。。。。。。やっとのことで16階へ。(笑)

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 さて、感想。

 開館記念の特別展ということもあって素晴らしい内容ですが、
 個人的にはほとんどが1度は目にしたことがあるので、
 正直、新味はありませんでした。
 ただ、年に1度とか、特別開扉のときにしか拝めないお像が
 思いのほか多く展示されていますので、その点は貴重だと思います。

 あ、そうそう、
 東大寺勧進所の五劫思惟阿弥陀さんが全期間で展示されるのも貴重ですが、
 4月15日からは東大寺近くにある五劫院の五劫思惟阿弥陀さんも展示に加わり、
 ダブル五劫思惟さんになります。


 期間中、展示替えが何度かありますので、
 特設サイトで事前に確認しておくといいでしょう。



 個人的に良かった展示品は。。。

 ・文使い地蔵さん
   東大寺塔頭の知足院に安置されている地蔵菩薩立像。
   7月24日の地蔵会のときだけ一般参拝ができる秘仏です。
   蒸し暑い時期にやぶ蚊をよけながらお堂で拝観するのとは違って、
   明るいところでじっくり拝見できます。
   厨子から出ていますので、横からのお姿もよくわかります。

 ・寺中寺外惣絵図
   東大寺とその周辺が描かれたイラストマップ。
   江戸時代初期に描かれたもの。
   現在の俊乗堂のあたりに、1180年の南都焼き討ちで平家軍の先鋒をつとめた阿波民部重能や
   源頼朝、源義朝らの供養塔、重源上人の墓石があったことが分かる、興味深い絵図です。



16階から仰ぎ見る
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かぎろひさん、こんばんは!

> ※夫→生(笑)

ご指摘ありがとうございます。修正しました。
やらかしてしまいました。(笑)

25階から見える山の名前も追記しました。


情報ありがとうございます~

こんばんは!

昨日の返信コメントを拝読した後、引き続いてのコメントです。

>先生が若いときの愛読書だったという辻邦夫の『背教者ユリアヌス』
この情報がいっちゃんうれしいデス。※夫→生(笑)
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