薬師寺修二会聴聞記




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2014年3月26日。
奈良・薬師寺の修二会(花会式)。

「初夜・半夜」の勤行を金堂で聴聞しました。

記憶があいまいになってきているので、
間違っている部分があるかと思いますが、
なんとか思い出してみます。

花会式の予備知識はほとんどなし。
初めての聴聞なので、驚きがたくさん。
とにかく賑やか! もちろん静寂もあります。
声明[しょうみょう]を練行衆と合唱できるというのもうれしい。




午後7時ごろ、外からシャーーという音がだんだん近づいて来ます。
練行衆を先導する人が、金属棒?で地面を引きずっているのです。
シャー音がしなくなったところで、練行衆が金堂に到着。
そのうち、パコッ、パコッ、と差懸[さしかけ]を鳴らしながら自席へ向かいます。
練行衆の席は、薬師三尊に平行に向かい合う位置で並んでいます。
各席の前には、それぞれに灯明が置かれています。
ワタクシが座ったのは、灯明に照らされた練行衆が
手前から奥へずらりと見える場所でしたので、とてもフォトジェニック。
ただし堂内で撮影は禁止です。


 ≪!≫「花会式」の練行衆は10人。(「お水取り」では11人)。
     しかし、大人の練行衆に交じって、かわいらしい練行衆がいた。
     「権[ごん]練行衆」という見習い練行衆で、12歳の男の子とのこと。

 ≪!≫練行衆の袈裟は「お水取り」で使われるものと、ぱっと見には似ているが、
     黄色が使われているので目立つ。

 ≪!≫金堂内で撞かれる鐘の音がやたら大きくて、
     心の準備がないまま、いきなりゴーン!とやられ、
     驚いて飛び上がりそうになった。

 ≪!≫金堂へ入堂するときに、聴聞者に声明本が貸与される。
     節博士[ふしはかせ]も書かれている。


練行衆といっしょに声明を唱えられるのは嬉しいのですが、
初めてなので勝手がわからず、
声明本の文字を目で追うのがやっと。
周囲の参拝者の多くは、朗々と唱えていました。
みなさん、慣れていらっしゃる。
大合唱です。

それでも、称名悔過[しょうみょうけか]では、
頭[とう]を取る時導師に続いて、ワタクシもなんとかついていきました。
「なむやーー!」もやりましたよ。
二月堂修二会では、「なむかん!」に相当するところですね。(宝号)



堂内の照明が急に絞られた!
突然、ほら貝がボウボウボウ、大太鼓がドンドコドコドコ、鐘がゴーンゴーンゴーンと
堂内は大音響がしばらく続きます。

 ≪!≫大音響にするのは、秘密のお経が堂外で聞かれないようにするためとのこと。




何という部分か知りませんが、
各練行衆がそれぞれ違った音程を保ちながら唱える、
和音系?の声明がとても心地よかった。
この声明では、超小型シンバルでときどきリズムを刻みますが、
その規則性を把握できず、少し悔しい思い。




二月堂修二会と同じように、諷誦文[ふじゅもん]の読み上げや、
咒師の四王勧請もありました。




照明が急に絞られたことが、もう一度ありました。
もともと薄暗いのに、さらに暗くなって、
いったい何が始まるのかと初心者のワタクシは興奮気味。
先ほどと同じように、ほら貝がボウボウボウ、
大太鼓がドンドコドコドコ、鐘がゴーンゴーンゴーン。
さらに鈴がチリンチリンチリン。
咒師が上半身をかがめた姿勢のまま、
ささささ・・・・という感じの小走りで、
薬師三尊のまわりを時計回りにめぐります。
そのうち目が慣れてきたのでよく見たら、咒師が手にしているのは、
おおっ、刀!
堂内は、ヴィジュアルもサウンドも超スペクタクル状態!




諷誦文の読み上げの後だったでしょうか、
参拝者へ「お香水」の授与がありました。
参拝者全員が頂けるようですね。
二月堂修二会では、お香水が〝品切れ”になって頂けなかったことがありました。
(あれは悲しいです)




「半夜」は「初夜」に引き続いて行われ、勤行は午後9時15分ごろ終了。



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退堂後、機会があれば再度聴聞したいと思いながら
西ノ京駅から帰ったのでありました。







薬師寺の売店でCDを購入。
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表紙の絵は、アマでプロの絵描きさんの作品?








(2009年9月撮影)
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ハミさん、こんばんは!

おっ、その手がありましたか。
泊まれるのですね。
食事付きでお守りなども送られて一泊二日で5000円とは、
ずいぶんお値打ちですね。

お水取りコミュ、ですか。
裏話などが紹介されていそうで、楽しそうですね。
もしかしたら、お水取り弁当の方もいらっしゃるのでは?

法隆寺夢殿の修正会は、寒そう。
耐寒訓練を兼ての参拝になりそうですね。
来年はいい機会のようですが、
日が近づいたら天気予報を聞いて考えることにします。(弱気)

いろいろな情報、ありがとうございます。

花会式は参籠があります

花会式の後夜と晨朝を聞くには薬師寺に参籠すると楽です。
私は5000円コースで寄進しましたが夕食+宿泊+朝食付きで花会式が終わった後に牛玉・お守り・拝観券・散華が送られてきます。
申し込みは二月の上旬頃からだったと思いますその頃に薬師寺さんに問い合わせしてみてください、私はmixiの「京都日和・時々奈良 」というコミュのイベントで一緒に申し込みしてもらいました、mixiはお水取りコミュもありアマさんも参加していますお暇があったら登録して覗いてみてください。

法隆寺の夢殿修正会、来年は土日にかかるのでチャンスです。
回りがざわついて多少煩いのですが夢殿は小さいので正面に張り付けばばっちり聞こえます、でも六時を一気にやるので3時間ほどかかるので寒い日は辛いかもしれません。

ハミさん、こんばんは!

確かに二月堂と比べると、椅子?に座っての聴聞なので楽、というのもヘンですが、
薬師三尊が見えるし、練行衆も近いし、と良いことが多いですね。

ほう、六時の違いがあまりないのですか。
となると、無理して後夜と晨朝に参列することもないのかな。
参拝者はとても少ないようですが。

お~、やはり。
アマでプロの絵描きさん、先日の新聞の文化欄で紹介されていました。
(関西版だけかも)

法隆寺夢殿の修正会ですか。
あおられますなあ。(笑)

らんさん、こんばんは!

拙い文章を楽しんでいただいて恐縮です。

来年も、刀を手に小走りする咒師の作法を見て、
声明にももっと加わってみたいです。

初夜と半夜までだったら、確かに帰りの電車に間に合いますね。
でも、後夜と晨朝は、近隣に住んでいないと無理ですね。
参拝者はとても少ないようですが。

No title

お水取りに慣れていると花会式の満堂悔過は驚きですよね。
練行衆のすぐ側で見ることができるし、綺麗な散華も降って来る、お香水ももれなく頂ける、ダメ押しは煙臭くならない、良い事だらけです(笑)、でも一つ残念なのは六時の差が少ないところでしょうか。

CDジャケットはアマでプロの絵描きさんです。

おまけ
法隆寺夢殿の修正会は"なむや~"のフシで"なむかん~"なので聞いていて笑いそうになりました。 

こんばんは~

こんばんは~
短編小説を読んでいるかのように楽しく拝読させていただきました(*^_^*)
起伏があって愉しい文章でしたよ♪
是非、来年はお参りに伺いたいと思わせる力(笑))
21時15分には終わるのなら帰りの電車は間にあいますね~。
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阪神エリア在住のおっさん。
時間を見つけては奈良めぐり。

※2013年までの過去記事は本サイトへインポート後、一部を除いてリンクの更新等を行なっておりませんので見苦しい部分があります。ご了承ください。
※過去記事へのコメントも歓迎。

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